独りの時間
これはあまり聞こえの良い話ではないのでこれまで黙ってきたのですが、今回のテーマを伝えるために書く必要があるので公表しますが、まだ二十代の頃、私はある空手の団体で出稽古をしていました。 いまでは大きくなり、プロ興行や選手の芸能活動などでも有名な団体です。...
View Article筋勁と骨力
引き続き太極拳の本の感想を。 陳式はあくまで心意の流れ、少林拳であって本当の太極拳は楊式の流れなのでやっていることが違う、という趣旨のこの本なのですが、資料からの考察も多くとても楽しく読んで勉強させてもらっています。 しかしこの本にはおそらく致命的な欠点があります。 と、いうのは、これがどの立場から書かれた物なのかと著者紹介を読んでみると、内家拳の後継者だと書かれています。...
View Article一力と結丹
前回予告したお話を書きましょう。 くだんの内家拳の先生の本には、太極とは陰陽が円転する様を象徴した物であり、陰陽の分明だけではなく円環、その入れ替わりと混交にこそ太極拳の奥深さがあると書かれていました。 なるほど。それはとても高度なお話です。 その具体として、世に誤解されがちなのが気沈丹田であると言います。...
View Article今後の予定
29日 土曜日 通常練習 17時より 関内大通り公園 功夫班 2500 アルニス 1500 外国人 ONLY TIP 24日月曜日、年末の30日から3日までの間にプライベート・レッスンをお申込みいただいた方は通常価格の半額4000となります。 よろしくお願いいたします。
View Article闇落ち?
大好きなマンガ、3月のライオンの最新刊が出ました。 私はテレビも常習的には観ないしゲームもしない、マンガも購入するのは「鎌倉物語」「ジョジョリオン」そしてこれくらいです。 本気で生きている人間の感情の機微が実に丹念に描かれていて、読むたびに胸を打たれます。 今回の14巻は、学生生活や恋模様に焦点が当たっていて、本気で生きている人間同士の交流にある種の理想の人生の姿を観る思いがありました。...
View Article円転する
蔡李佛は、八卦拳に始まり、ある派の五行拳と同じ物で終わると書きました。 これはつまり、五行拳の法則を学ぶことが出来るということです。 五行拳とはつまり、それぞれの軌道とそれにともなう五臓の勁の関連付けを意味しています。 木火土金水の五行は、拳の軌道としてそれぞれ特徴があります。 木は左右に広がる。 火はうずまき、廻る。 土は揺れる。 金は集まる。 水は湧き出るので上へ。...
View Article今後の予定
1月20日 アルニス・サンデー 山下公園 中央辺りの芝生にて10時より 一般 1500 外国人 ONLY TIP 関内WS 関内駅徒歩五分、フレンドダンス教室さんにて18時より20時 一般 3500 予約 3000
View Article嬉しかったこと
2018年も無事送ることが出来ました。 いや、えらい病気したな。無事ではない? でも死ななかったから結果無事? 膝壊れたから無事ではない? いずれにしても、善い一年であっとのは間違いなく感じております。 特別なことは何もなくとも、自分でデザインしたように自分の日々をただ質朴に営んで行けるというのはこれ以上の幸せはないように思っています。...
View Articleこれも嬉しかったこと
年末の練習終わりに、もう一つ嬉しいことがありました。 今来てくれてる二期メンバーの皆さんは、今年から十字拳という套路の練習に入って、その中で学ぶ用勁の練習をして、一応の少林拳の基礎を作る予定です。 うちでは、基本拳の他に基本套路の四十式と、棍か刀の基本の兵器を一つ、それから十字拳で基礎はすべて入れます。 十字拳より先の段階の運気や用勁も、そこ練習してしまいます。...
View Article節膜 拿脈 抓筋 閉穴
以前から、発勁より先の点穴、デスタッチと呼ばれるような物こそが、世界基準では中国武術におけるもっとも高いレベルの技だと書いてきました。 私は出来ません。 私たちがやっているのは発勁まで。 でも、実はこれがあっての点穴技法なのだと言うのです。 太極拳の世界では「尺寸分毫を打ててから勁を語れ」という言葉があるそうです。...
View Articleバッコン
さて、以前に書いていた太極拳の本で、ある派の太極拳は抜根功があるから大したものだと描かれていました。 これは、相手を押すことで根っこを抜くように飛ばしてしまうと言う物だそうです。 うちではこのことを推と言います。推すという意味ですね。 勁が無いと、これは難しい。物理的によろめかすだけの結果になることが多いです。...
View Article精と神
皆さんは、今年の目標などはすでにお決めでしょうか? 私は当座、練精化気、練気化神と言う物にしています。 これは年末に、留学生さんからいただいた経典を参考にしています。 私の大師の先生が書かれた物で、大変高額な上にプレミアがついていて、平素私には中々手が届かない物です。 内容の大要は恐らく師父から習っていると思うのですが、細かい補填や各種名詞なども書かれているので、とても貴重で嬉しい贈り物です。...
View Article精神
前回のつづきです。 結局のところ、中国武術の内功の核心、および気功の核心は神を練ることに至るということを書いてきました。 神とはすなわち人格であり、その人の本質であり、それはすなわち、認識能力だと言うことについて書きました。 人格=本質=認識能力です。 これはつまり、認識能力の低さと人格の低さは同じことである、ということです。...
View Article馬
十字拳に入って、ようやく身体の内側の動きに本格的に入れました。 そうすると、これまでやってきた普通の平馬でさえみなさんきつそうです。 格闘技をやってきた人も自転車に乗る人も中国武術のベテランも、内側に働く力をきちんと理解して活用すると、ただ立つだけが非常にきつい。 ことさら低い姿勢にさせたりするわけではありません。 自分で活用している力が強くなるので消耗が激しいのです。...
View Article人生のリソース・1
留学生さんからいただいた、大師の先生(なんていうのだろう? 師祖?)の経典を読んでいます。 師父から習った気功の直系の物なので、そこにある練功をそのまま行うことが出来ます。 同じ物なので、気功同士が喧嘩をしてしまうことがない。 あれこれ聞きかじりで混ぜる人はそれをやってしまって偏差を起こしてしまいます。...
View Article人生のリソース・2
「自己愛してしまう」という言い方は非常に不思議な物に感じますが、発作の名称だと考えれば納得がいく感じがします。 彼らは病気であり、本質的な意図とは別のところで「自己愛」が発作を起こしてしまっている。 そのために、忍耐力や自制心が必要な局面を苦手としていて、注意を受けると自己愛発作が起きる。...
View Article人生のリソース・3
この年末に観た映画の多くが、現実を認識しそこねている人に自分自身の姿を突き付ける物となっていました。 これは社会現象として自己愛と現実認識の問題に関心が高まっているということでしょう。...
View Article人生のリソース・4
リソースのその日暮らしとは、消耗戦の日々を送っているのでとにかくなんとかその日をしのぐだけで精一杯、という状態なので、中長期でのスパンで暮らしを計画して生きることが出来なくなってしまっている状態でしょう。 これは私にもよくわかる現象です。 というのも、私自身、睡眠障害でアルコール中毒に至っていたことがありました。...
View Article人生のリソース・5
この、人生のリソース不足をどうするか、というのが気功や伝統武術のテーマ足りえます。 なのでうちはライフ・スタイルとしてのマーシャル・アーツを銘打っているのです。 リソースが足りない場合には、その補充が最大の解決となります。 これは簡単なことではありません。 そのために、世の中では簡単に物事をやりおおせることを目標にするようなスピルチュアルや安易な裏技の模索のような物が氾濫しているのでしょう。...
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