拍打と真伝
功夫伝奇の新シーズンが放送されました。 今回は海賊武術がフィーチャーされていて、楽しみにしていたのですが、その中でのシラットの回について今回は書いてみたいと思います。https://www.youtube.com/watch?v=PmVhdCwluKc...
View Article南王
笠尾楊柳先生の大著が復刻されました。 私の武術への取り組み方の大先人と言った方です。 間違いなく、資料研究や歴史の考察などについては当代第一の日本人武術家であるのではないでしょうか。 その楊柳先生の本で早速、蔡李佛について調べたところ、面白いことがわかりました。 長年分からなかった太平天国においてどのようなルートで蔡李佛が制定武術となったかという部分についてです。...
View Articleカンフーから見る太平天国の経緯
南王、馮雲山が蔡李佛の拳士であったことを考えると、太平天国革命の経緯が見えてきます。 まず、蔡李佛拳の開祖である陳享先生は、少年期に叔父の陳遠護先生から洪拳を学びます。 洪拳というのは、革命結社洪門に伝わる拳法で、清朝によって少林寺が焼き討ちにあったときに落ち延びた五人のマスターによって拳を伝えられた革命家が編み出した、という伝説があります。...
View Article太平天国とチワン族
下の写真をご覧になってください。 太平天国のレリーフのようです。 彫刻の中に、様々なモチーフがあります。 まず、中央の盾ですが、ここに描かれている顔はおそらく獅子です。 この獅子の盾や獅子舞というのは、洪門の象徴です。 これを持っているのは女性兵士で、右手には刀を持っています。 刀はおそらく太平刀なのではないかと思われます。...
View Articleアンイーヴン・プルアップについて
とうとう、アンイーヴン・プルで10回が出来るようになっています。 はじめは片手でぶら下がることが出来なかったのに、時間はかかりましたがすごい変化を経ることが出来ました。 そこで、10が出来た段階での、ちょっとしたコツを公開したいと思います。 私のように、身体も大きいし体操も苦手だった者がこれをしたというのは比較的珍しいケースだと思うので、身軽な人からでは出てこないかもしれない視点で書いてみます。...
View Articleスクワットへの道
プルアップの強度が強すぎて週一に頻度を減らして、代わりに別のメニューを投入できるようになったのですが、そこで浮かび上がってきたのが、スクワットです。 もともと、コンヴィクト・コンディショニングを始めたころは六つの種目全部をやっていました。 しかし、ステップが進むほど負担が強くなるので体力と関節の回復が持たないため、一年目はこれだけにしようと絞っていったのです。...
View Article謎解き「プリズナー・トレーニング 実戦!!! スピード&瞬発力編」
なんと。 プリズナー・トレーニングの三冊目が出ていました。 まさか日本版が翻訳されるとは思っていませんでした。 というのも、あきらかにそれまでとは毛色のことなる一冊になることがわかっていたからです。 以前に出た本に「カンフー式のアイソメトリックは大きな力が出るけど動きが遅くなる。それを克服する方法を三冊目では書く」と予告されていました。 つまりこれ、カンフーの本だという風に取れるではないですか。...
View ArticleSMAC苗刀
以前に書いた笠尾楊柳先生の研究によると、中国武術は何度かの歴史的大変遷の時期を迎えているようです。 そのうちでも、明の時代には一旦刀術の伝承が途絶えてしまったというお話があります。 おそらくは家伝の物や民族系の物に関してはその限りではないと思うのですが、確かに現存の我々の武術は反清複明の結社の物。それ以前からの武術ではないので、そのあたりの歴史を確かめることはできません。...
View Article少林棍
笠尾楊柳先生の大著も少林拳の章を読み終えました。 ここまでの中に、ちょっと面白いことを見つけました。 というのは、少林の武術は元でいったん曲がり角を迎えて、明朝時の倭寇の襲撃を期に再アップデートされたといるのですが、この時の功労者が愈大猷という武将です。 この人は倭寇征伐で大功を上げた人として知られているのですが、面白いのは少林僧に武術を伝えたことがあるというのです。...
View Article陰手棍と掛、掃、挿
大変勉強になる笠尾先生の著書ですが、やはりどうしても、自流のことを見てみるとちょっと間違っているところも出てきます。 これは内側にいる師父も目からすれば外からの視点に誤解を感じるのはどうしてもしょうがない。 しょうがないうえで、ちょっとその部分に対してこれを良い機会として解説してみたいと思います。 その間違いというのは、掛、掃、挿の部分です。...
View Article南方倭寇の始まり
相変わらず、楊柳先生の本で勉強させていただいております。 この本は本邦にて公刊されている武術本にしては珍しく海賊について多くのページを割いています。 さすが一代の研究家。中国武術が海賊史をおいては語れないということを非常に熟知されていらっしゃいます。 これまでに私が書いてきたようなことはもちろん、引用した資料の文についても現代語訳されてわかりやすく取り上げてくださっています。...
View Articleワンアーム・プッシュアップまでの道
コンヴィクト・コンディショニングのプッシュアップのマスター・クラス、ワンアーム・プッシュアップに挑んでいます。 その前のレバー・プッシュアップ20回を2セットというのは数か月前にできたのですが、どうも納得がいかなくて完璧を喫しようとしているうちにだいぶ時間が経ちました。 しかし、それでもどうも完全なワンアームを目指そうとすると何かうまくいかない。...
View Article飛び火
https://twitter.com/fangshimin/status/1200617492646727680 広東での暴動の様子だそうです。 内陸部でのこういったことは日本にはあまり情報が入ってこないようですが、かなり大きく燃え広がる爆発物を何発も投げているように見えます。 場所は広東とあるようですが、中国の省は日本の本土くらいの大きさはあるので、侮れません。...
View Article琉球拳法について
復刻された、「私の唐手術」を見てみました。 これは沖縄で伝説的な武勇を誇る本部朝基先生の著書です。 本部先生は喧嘩名人のような人で、自身の武術を「唐手術」「琉球拳法」と称していらっしゃいます。 日本の空手道以前の唐手の世界の人で、現地での歴史的な転換期における生の見解を著述されておられます。...
View Article感覚 認識 自覚
最近また、遠方より来てくださる方がいらっしゃいます。 その方に、基本の一つになる弾勁という物をお伝えしました。 この名前は中国武術ではよく聞くものですが、蔡李佛におけるこれは他の物とはまったく違うしどこが弾勁なのかもいまひとつ掴みづらいようなところがあります。 もしかしたら、傳系上のどこかで名前が間違って伝わったのではないかとさえ思うところがあります。...
View Article今後の予定 注・変更あり 随時更新
12月15日 関内練習会 18時より 関内駅徒歩五分フレンドダンス教室さんにて 一般 3500 事前予約 3000 会場都合により都内練習会に変更になりました。 12月15日 都内練習会 11時より 代々木公園にて 一般 3500 予約 3000 12月22日 日曜日 都内練習会 11時より代々木公園にて 一般 3500 予約 3000
View Article把式ということ
倭寇の襲来による危機を乗り切るために、倭寇武術を研究し、少林武術と日本武術をすり合わせて現代に残る中国武術のひな型を一つ作ったのが、戚継光将軍です。 彼は外敵を打ち破った戚家軍の武術を、高名な「武備誌」という本に残しましたが、その中の拳法編においては我々現代中国武術家のみならず格技や武術好きにとっても見るべき意見が記されています。...
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