Quantcast
Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
Browsing all 3388 articles
Browse latest View live

四割

 ゴールデン・ウィークが終わった後のアンケートでは、都内の人の六割が自宅の近所だけで過ごしたという結果が報告されました。 四割は遠くまで出歩いてるんですよ。 あくまでアンケートの結果と言う一つのソースなので、詳細の機微はあると思います。 でも、六割が旅行行ったりして遠くに行ってる。 全然自粛してないですよそれ。 ちなみに、現政権の支持率は四割前後。...

View Article


本日の研究レポート

 老師が仰っていた五祖拳の犬の発勁、「揺肩俊胛」というのは福建訛りだと言っていたけど、これ普通話では揺肩抖功と書いたりするようだ。 おぉ。 来た。 長いことこれが抖勁の類であろうと研究してきたけど、まさにぽいではないですか。 この、抖勁と言う言葉を使うとどうしても太極拳の抖勁を思い浮かべる人が多いようですけど、それは困ります。 と言うのも、恐らくは全然違う物だから。...

View Article


少林寺 十八人の羅漢

 先日ね、中国の映画「少林寺 十八人の羅漢」のDVDを観ました。 嘉靖の大倭寇の折に海賊討伐に出た少林僧の故事を映画化した作品とあっては、仏教武術、海賊武術の研究をライフワークとしている私としては観ざるをえません。 この時代のこの辺りの出来事が、歴史的な中国武術の一大パラダイム・シフトの時期であり、功夫がアジア各地に広まったきっかけとなった時代であるというのが私の研究題材です。...

View Article

鉄の玉

 先日、老師から五祖拳の手を握る動作の遣いとして「握る時は鉄の球を握りつぶすように」と指導をいただきました。「ゾウ」と言われていましたから「抓」、あるいは「爪」という名の動作だと思われます。私のウルトラ片言中国語力ではその辺の微妙な差異は聞き取れません。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

使う筋肉、使えない筋肉?

 よく、筋トレで付けた筋肉は使えない、なんて訳のわからないことを言う素人がいますが、私にはコンプレックスの塊で努力が出来ない人間のいい訳にしか聴こえません。 私は格闘技育ちで、身体がまったくない非力な人間でしたので、体格と言う物の優位が実によくわかります。 単純に、鍛えている人間は圧倒的に強いし、自分より軽い人間には比較的簡単に勝つ方法があります。...

View Article


中国武術の前のパラダイム・シフト 1

 以前に、日本中国武術界屈指の、あるいは最大の研究家であるK先生の本について書きました。 内家三拳という概念を確立した孫禄堂先生の著書の翻訳、解説本について記事で触れました。 そこで、この先生の仕事が偉大な反面、実技や実伝に関しては頼りないところが多く、その間違いがいまにいたるまで日本の中国武術認識の間違いとして残っているので、いずれ払拭する記事を書きたい旨を書き残しました。...

View Article

中国武術の前のパラダイム・シフト 2

 前回は共産党の権力による意図的な大衆化によって、太極拳優位の偽史が捏造されてきたのではないか、ということを書きました。 太極拳優位=内家拳の権力に繋がります。 この、太極拳は内家拳、すなわち道家拳法であって仏教系の少林拳ではない、というのが内家拳の設定です。 内家拳とはどこから始まった想像なのか、ということをまずは当たってみましょう。...

View Article

中国武術の前のパラダイム・シフト 3

 さて、前回は内家三拳の提唱者、孫禄堂先生の最大の師である郭雲深師の拳訣の内、二つを紹介しました。 そして、これらのことを現代日本の中国武術家たちはおそらく理解も実行もしていないのではないかというところで終わりました。 今回は三つの教えの最後、三種の練法について触れたいと思います。 三種の練法とはすなわち、一に明勁、二に暗勁、三に化勁だと言います。...

View Article


中国武術の前のパラダイム・シフト 4

 日本の中国武術に関する概念はおおむね間違っている、それは内家三拳が間違って伝わっているからだし、その真ん中にある太極拳が間違っているからではないか、ということを書いてきました。 前回は内家三拳のルーツである郭雲深師の教えと照らし合わせて現代日本の形意拳に欠けているであろう物を明らかにしました。 今回はとうとう、郭師の教えから太極拳に踏み込みたいと思います。...

View Article


中国武術の前のパラダイム・シフト 5

 さて、前回は日本の太極拳で用いられている化勁という言葉が誤用であったという説について書きました。 そこで終わってしまっては、その先に秘められている真実にたどり着くことが出来ないので、ここからさらに読み解いてゆきたいと思います。 引き続き、孫禄堂師の著述による郭雲深大師の解説から引用します(訳・K先生による)。...

View Article

中国武術の前のパラダイム・シフト 6

 前回の明勁に続いて、今回は郭雲深大師による暗勁の説明を解析したいと思います。 曰く「暗勁とは拳中の柔勁である」とあります。 これに対して孫禄堂先生は「柔の勁とは軟とは違う。軟には力はない」と注釈をしています。...

View Article

中国武術の前のパラダイム・シフト 7

 今回はようやく化勁について語れます。 なぜようやくかと言うと、これまで繰り返してきたように「日本人の中国武術への認識が歪んでいるのはその中核にある太極拳が間違っているからではないか」ということが趣旨であるからです。 そのとっかかりとして、そもそも太極拳で重視されているコンセプトの化勁という物がまず間違っているのである、ということを提示したく思っているのです。...

View Article

中国武術の前のパラダイム・シフト 8

  形意拳の第一世、郭雲深先生は孫禄堂先生に伝えたと言います。「形意拳術の道はほかでもない、神と気、この二つだけである」 “丹道に三易がある。練精化気、練気化神、練神環虚である。拳術にも三易がある。易骨、易筋、洗髄である。三易はすなわち拳中の明勁、暗勁、化勁である。習練して「拳は無拳、意は無意、無意の中、これぞ真意なり」に到ればこれもまた丹道の「虚を練って道と合する」に相合する”...

View Article


中国武術の前のパラダイム・シフト 9

 孫禄堂先生の「拳意述真」には、郭雲深大師の教えに続いてこの門の各拳師の証言が続いています。 その筆頭に居る白西園先生という方の言葉はこう始まります。「形意拳を習練する道とは、病を退け寿命の延ばし、道を収めるための学門である」...

View Article

中国武術の前のパラダイム・シフト 10

「拳意述真」には、形意拳のみならず八卦掌、太極拳の先師たちについても沢山書かれています。 当時隆盛し始めていたこれらを統合して禄堂師が内家三拳という概念を打ち出したので当然と言えば当然ですね。 その紹介の中に、当時太極拳の知的な部分の理固めをした呉図南先生が登場します。 この呉図南先生、百歳以上長生きして太極拳の歴史の生き字引とされていた人です。...

View Article


発勁と房中術

 私が初学の内から師父に教わったのは、法輪気功でした。 法輪とヨーガで言うチャクラのことです。 インド、チベット、タイと様々な国を経由して中国に入ってきたヨーガが、中国で功夫になった経緯から考えると、チャクラを介した身体観が伝来しているのは必然のことです。 陰陽思想というのもインドに発祥しているという話がありますから、中国身体観を学ぶにあたってはこの辺りは内功の必須科目となるように思います。...

View Article

真伝の相伝

 これまでも何度か、法輪気功について書いたことがありましたが、今回もまたそのお話です。 他の中国武術ではあまりこれをしているとは聞きません。 日本武術や日本武道では、もうほとんどあいまいになっていてなんとなく「丹田だ」「肚だ」と言いますが「気合いだ」「根性だ」みたいな物で具体性があまりありません。...

View Article


なし崩しの国民性と昭和ポルノ

 ここでの記事と言うのは、書いてからドロップするまでだいぶラグがあります。 ですので時事ニュースなどに関しては非常に状況に追いついていないことがありえます。 スピード感に関しては非常に弱いところがあります。 それを前提に書いてゆくのですが、私がいまこれを書いている現在、五輪開催予定日があと二か月と言ったところに迫っています。...

View Article

みんな魔境に至りたい

 うちでは、初めて来た日から、自分一人で練習できるようになるための物をお渡ししています。 自立、自覚のための活動だからです。 自分で気付いて、自分で物を考えられるように伝えたり示したりしています。 それでもそうやって伝えられた物に自分一人で向き合わずに形式だけ練習に来ても無意味です。 会員同士でなれ合いをするための場所ではありません。友達作りをしにくる場所ではないのです。残念ながら。...

View Article

抖勁の構造

 中国の老師からのオンライン・レッスン、岳家拳が後八路の半分まで来ました。 すごい。 後八路はより形意拳の痕跡が明確で、一路目から半歩崩拳が登場します。 二路ではそこから進歩崩拳。 おぉー、という感じです。 このところ昼間の仕事が忙しくて、練功は五行拳だけで済ましてしまうという日が時々あったのですが、その時に寝られていた抖勁が、岳家拳でもものすごく利いています。 とてもいい。...

View Article
Browsing all 3388 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>