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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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痛みと現実

 老師が曰くには伝統武術の効果は大きく言うと三つあり、一つには養生、次に身体能力の開発、三つ目には伝統文化の体感だと言います。 この三つの中には、自己愛に浸って悦に入る、という物は含まれておりません。 拡大解釈するなら養生に含まれるかもしれませんが、程度によっては健康的だとも言い難い。 現在、多くの日本人が武術だと言って行っている物には、この自己愛行為によるものが多々含まれているように思います。...

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常識と学問

 私にとって自覚と言う物を促してくれた経験の一つが、子供の頃に教わった楽器の練習です。 音大出身であろう先生が「ハハハハハ~」と音階を教えてくれるのですが、これがまったく理解が出来ません。 どっちの音が高くてどっちの音が低いですか? とピアノを鳴らしてくれても、上も下もまったく感じられない。...

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十日練功

 老師から「武術は高まるほどにやることは減ってゆき、最後には陰と陽だけになる」と教わったときに、それにまつわる練功法をいただきました。 一つは、リラックスしてやるほどに楽になります。 もう一つは、大変に疲れる……。 最初やったときは腹筋が攣るかと思いました。 これらを、毎日100度づつ、十日もやれば一定身体能力が開発されるとのことです。...

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備わっている門

 期せずして老師からいただいている通臂拳、これがやはり実に素晴らしい。 この、これまでまったく知らなかった拳法を一から学ぶことで、あらためて完成された中国武術を初めから学ぶという体験を享受しております。 これが、実に備わっていると感嘆歓喜させられます。...

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身法について

 以前に台湾の先生から苗刀を教わった時に「これは蟷螂拳の苗刀だからね」と前置きを受けました。 あまり良く意味が分からないままただ、あぁそうかと思っていたのですが、その意味が最近分かり始めてきたような気がします。 苗刀は、というかより正確に言うと倭刀と言った方が良いですか、中国に渡った日本刀は、ものすごく普及して時代によっては官兵の制式兵器として使われていたとも言います。...

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バンダと用勁 私論

 カンフーの源流であるとして、ここでもずっとヨガの理論について取り上げてきました。 特にその中で、下半身に宿る性的エネルギーを脳に上昇させるという大枠に関してはまったく同じだと書いてきました。 また、ヨガで言うバンダという体の使い方は、中国武術の勁のことであろうと認識してきました。 しかし、例の阿闍梨にお勧めされたヨガの本によると、バンダとは体の三か所、下腹部と喉、頭に限定された物であるようです。...

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バンダと用勁 私論 の続き

 前の記事でヨガのバンダと中国の勁について書きました。 私が学んでいる小周天および法輪気功はインドのクンダリニー上昇とチャクラの開発に由来するものです。 仏教が伝来した時に、一緒にヨガの行が伝わったために中国式に解釈されて発展したのだと言います。 しかし、その両者の差異というものがあって、それを前回は書きました。 今回ちょっと追記したいのは、件のクンダリニーについてです。...

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見過ごされる異常性

アメンバー限定公開記事です。

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龍の背骨について

 前回まで、バンダと勁、ヨガと気功の違いについて書きまして、その中でクンダリニー上昇について書きました。 このクンダリニー上昇、ヨガでは上げるのですが、中国の気功では上げた後に下げます。 これは前回かいたように、勁を用いてあげるから、下げないと副作用が強くなるからかもしれません。 そのため、気功式では上りルートと下りルートが発生するので、これは直線ではなくて円になります。...

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中国武術と龍の背骨

 前の記事の続きで書いた、龍の背骨について書いてゆきます。 オンラインの生徒さんに「これは参考になりますよ」と見せたことがある動画があります。 私の教材動画ではなくて、心意の勁を得ている武術家が通背を打っているという動画です。 なぜそれが参考になるかと言うと、心意という整勁の武術と、その真逆にある鞭勁を行う通背の違いがよく分かるからです。...

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見過ごされる異常性

 ある、芸能人カップルが離婚したと言うことに関するニュースで、興味深い物がありました。 奥様が病気に倒れられて、障害を得ることになったのですが、介護をしていた旦那さんが離婚を受容する結果となったのでどうも世間からかなり批判があったようです。 私は普段、そのようなゴシップには興味もないし、そもそもてれびを観ないので芸能ニュース自体に触れることが少ない。...

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スポーツと東洋思想

 以前に、プロ野球選手になるはずだった特待生から「自分は偽物だ」と気付いてルポライターを目指した作家の先生のことを書きました。 その先生が曰くには「高校野球の本質は同調圧力と上位下達」だと言います。 彼はCOVIDで試合のなくなった野球部を取材して生徒たちにそのように語り、これからの世界で君たちがそういう仕組みを作った大人たちに引導を渡すのだと語ったのだそうです。...

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武術家の視点から見るヘイトクライムと黄禍論 1・まずはサブカルチャーの視点から

 現在、世界各国では紛争や弾圧が急を告げています。 これは、COVIDによる危機で他国の介入が薄くなったところを狙っての政治的な強硬手段の激化であり、同時にCOVIDによる世界のパラダイム・シフト、来るニュー・ノーマルの世界での優位の確保を狙った政治的手段とみて間違いはありません。...

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武術家の視点から見るヘイトクライムと黄禍論 2・武家勢力

 さて、ようやく本題に入れます。 話が色々な方向を経由して面白くかつ厚みが出るようにしたがるのは私の癖です。 日本人がヘイトクライムでは狙い撃ちされている、というところから入る、と前回の終わりに書きましたが、それこそが本題です。 今回書きたかった本題は「黄禍論」という物です。 私自身は「こうかろん」と読んでいた居たのですが、昨今の報道での呼称を耳にして調べたところ「おうかろん」でも良いようですね。...

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武術家の視点から見るヘイトクライムと黄禍論 3・黙示録のイナゴ

 前回、日本人の侵略によって西洋人には人種的トラウマが引き起こされたと書きました。 それがなんなのか。 皆さんお分かりかと思います。 ジンギス・カンです。 西洋社会には、このジンギスカン・トラウマが焼き付いている。 日本は例外的に北半球においてはこの侵略でやられなかったという国なので我々には想像がつきませんが、これはまさに西洋社会においては根本を揺るがすような恐怖なのです。...

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武術家の視点から見るヘイトクライムと黄禍論 4・影の政府

 前回までは、黄禍論における日本人への脅威視を書きました。 第二次大戦中、アメリカでは日系人差別が強力に起きました。 アメリカは移民国家で、イタリアやドイツなどほかの敵性国からの移民も沢山います。 しかしその中で、日系人だけが強制収容所に送られました。 それだけ、日本人を敵視し、強力に怖れを抱いていたということです。 私が空手を始めるきっかけとなった80年代カラテ映画「ベスト・キッド(Karate...

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武術家の視点から見るヘイトクライムと黄禍論 5・結局は反知性主義

 さて、アメリカにおけるヘイトクライムの根っこにある黄禍論について語ってきましたが、ヘイトクライムの傾向が強くなっているのはトランプさんが煽ったアメリカでだけではありません。 イタリアやフランスなど欧州でもこの傾向は強くなっているらしく、特にイタリアでは極右政党が第三党にまでなっていると言います。...

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気道の変化

 このところ、実はまたちょっと、内功的に大きな変化っぽいのが起きていました。 これまでも、眉間が何かおかしいなと思っていたので師父に相談したら「第三の目が開いてきている」と言われて「なんじゃそりゃ」と思ったのですがしばらくして内光を感知するようになりました。 これは第三の目、眉間のチャクラ、気功で言う印堂穴の活性化の結果によるものです。...

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走り抜ける功夫

 老師から、引き続き五祖拳と通臂拳をオンラインにて教わっております。 一応、入門套路は一回り教われて、疑問点を解決する段に入ったのですが、そこで前から引っかかっていた処を質問することが出来ました。 それは、どうも通臂拳、手と足の数が合わない。 これ、基本的な少林拳なら一歩一拳という言葉があるように、歩形を変えるたびに一つの招式に変化して一つの形式を形作ります。...

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中国武術の方向と歴史的文脈

 今回は、中国武術の方向性についてお話しましょう。 といっても、物理的なお話です。 この視点は、ずっと私の中にありました。 というのも、客家拳法と蔡李佛、まぁ洪拳も含めた広東拳法と言ってもいいです。 洪拳の派の中には自分たちは福建がルーツだという人もいるので、箝羊馬の武術と平馬の武術と分けた方が良いかもしれません。...

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