心身の再生について・2
前回は、心の痛みと身体の痛みに対して鈍感だった自分に気づいたところまでを書きました。 ではなぜその痛みに気が付いたかというと、一つにはそれはまったく違う環境で違うサイクルの生活をして、カンフー・マスターやアルニス・マスターとしての自分を離れてただの裸の自分としていたことがあると思います。 なにせここは初めての、漢字も英語も無い国です。...
View Article武術とエゴと混元と
先日、いつも通り訓練所の門を開けてお釈迦様に挨拶をし、足洗い場の支度をしていると、新しい生徒の人がやってきました。 エド・シーランに似た白人の男性で、職業を聴けば小学校の先生だと言うことでした。 ここに来たのは、一度仕事を辞めて世界を旅して見聞を広めたいからだということでした。 きっとその経験は、今後彼に習う子供たちにとっても大きなものになることでしょう。...
View Article無事卒業
おかげで、無事に卒業が出来ました。 初めは去年膝に出来た脳腫のせいで下半身の動きが悪く、医師からもリハビリさえ許されていない状態だったのですが、毎日ルーシーダットンをしているうちに自然に股関節などが緩んでゆき、故障などもなくこの日を迎えることが出来、タイ王国から発行されたルーシーダットンの指導資格と、トークセンの指導資格をいただくことが出来ました。...
View Article今後の予定
3月17日 日曜日 関内WS 関内駅徒歩五分、フレンドダンス教室さんにて18時より20時 一般 3500 予約 3000 3月24日 日曜日 都内練習会 代々木公園 11時より 一般 3500 事前予約 3000 です。よろしくお願いいたします。
View Article改めてルーシーダットンについて
私がタイで学んできた、ルーシーダットンについてまとめてみたいと思います。 一言で説明しろというなら、仏教ヨガ、と言ったところでしょうか。 ヨガの歴史と言うのは大変に古く、一説にはヒンズー教そのものよりも古いと言うお話さえあるそうです。 確かにインドの神話などを読むと、アガスティア仙などの行者がなんの説明もなく出てきて、神様さえ超えるような超常的なパワーをなんの説明もなく発揮していたりします。...
View Articleキャリステニクスとヨガと武術と
アメリカ・フィットネス界のポール・ウェイドが公示したトレーニング法、キャリステニクスは古代から伝わる自重トレーニング法のことだそうです。 ウェイド氏の本を読むと、それらが古代ギリシャの武術や東洋の武術、ヨガなどの中に伝わってきた物の総称であるということがうかがえます。...
View Articleムエタイとキャリステニクス
キャリステニクスの話を続けまして、今回はムエタイにまで論を向けてみましょう。 タイ滞在中、ルーシーダットンの勉強のためにムエタイのワイクルーを観に行ったと書きました。 現代ムエタイは古式のムエタイと西洋のボクシングがミックスされて作られた物なのです。 その古式のムエタイのことを、ムエボーランと現地では呼びます。...
View Article悲しみに依らない
大切な友達が亡くなりました。 まだ若かくて、人一倍元気だったのに、突然倒れてその翌日には亡くなったのだそうです。脳梗塞でした。 いまから十年ほど前、私が一番苦しかったころに一緒に居てくれて、何度も助けてくれた人でした。 最近では向こうの環境も変わり、会うことも減っていたのですが、それでも時々は出会って近況を交換していました。...
View Articleキャリステニクスの日
これまでは週に二回ジムに行く日を設けていました。 しかし、新しく生活の合間にキャリステニクスを挟む習慣を持つことにした結果、あとの負担が大きすぎてちょっとジムに行けそうにない……。 いえ、行こうと思えば行けそうなのですが、どちらも中途半端になりそうです。 なにせほんの五分や十分やっただけでも、キャリステニクスは身体ががくがくになるくらいに効きます。...
View Articleキャリステニクスとしてのルーシーダットン
キャリステニクス、という言葉はまだあまり知られていないかもしれません。 特に、女性の方はほとんどご存知ないことかと思います。 というのもこの言葉、フィットネス業界の物で、主にボディビル雑誌などで目にするトレーニング方法だからです。 しかし、だからと言ってやみくもに身体を肥大させるための物だと思ってはいけません。...
View Articleキャリステニクスとしてのカンフー
本日も、ルーシーダットンやキャリステニクスをしながら暮らしています。 その中で気づいたのですが、カンフーがもっとも下半身が疲れます。 持久的な疲労でなく、明確に大腿二頭筋と内転筋が痛くなります。 これはすなわち、その部分に効果のあるキャリステニクス(伝統的自重トレーニング)だと言えるでしょう。...
View Article熱心な人たち
私が居たタイの町は、以前にも書いたように世界中の身体研究家が集まってくるという不思議なところでした。 そのほとんどは療術家で、仕事として成り立たせながらもさらなるものを求めて異国に学びに来ては、いくつもの治療法を学んでゆくという非常にやる気のある人たちでした。 そのような各国の腕利きたちと較べては、私など素人以下どころか何者でもあり得ない。...
View Article房中術について再び・1
タイでの修行生活の間、年末から始めていた房中術の練功を詰めていました。 平素練功している武術が、護身術などの攻防の手管でないのと同様、房中術というのも単に成功の技巧のことではありません。 本来は生命の活動をつかさどる体内の気である精を運用する方法を行う内功の1ジャンルです。 気功においては腎臓が重視されるのですが、それは先天の気と言う物がそこにつながっているからだとされています。...
View Article房中術について再び・2
生命の成り立ちとその保存に必要な気、およびそれらによって再生成される精について前回は書きました。 この精に関しては、日本では貝原益軒の養生訓にある「接して漏らさず」の言葉が有名ですが、これは中国の気功学が種元になっている一文であるのは明らかです。 単に、漏らさない、すなわち射精をしないというだけのことではないところがミソです。 闇雲な禁欲ではなく、性交そのものは推奨されているのです。...
View Article房中術について再び・3
前回は、精を引き上げる練功法を通して中脈が開かれることで、精髄が得られるということを書きました。 この精髄が気功と武術のレベルを一段階引き上げます。 中国武術のデモンストレーションにある、股間を物で叩いたり蹴らせたりするというパフォーマンスは、単に打たれ強さを訴えているのではなく、精髄の獲得を表現している訳です。 生殖器で重りを持ち上げたりするのも同様です。...
View Article房中術について再び・4
房中術による、肉体の変化についてこれまでまとめてきました。 それらは武術や気功の実践において、とても有用な効果をもたらします。 しかし、本当に大事なのはただ肉体の変容だけではありません。 古来、気功も武術もその本質は瞑想でした。 瞑想の身体性という考えはプロテスタント以降のキリスト教的思考ではとくに薄れており、両者はほぼ対局の関係にあるのではないかとみなされることさえ少なくないようです。...
View Article気内臓モニタリング感想
初めての気内臓モニタリング、無事終了いたしました。 正直これは学んだばかりの気功法で、しかも他人が当事者となる双修法なので、私のような施術未熟者が行うことには勇気が必要だったのですが、とにかくやらないと熟練することも出来ないということで思い切って早々に実習として行った次第です。...
View Article師父の宿題
気内臓のモニタリングを無事終えて、思ったことがあります。 本日、自分が思っていた以上の結果に出会えたのはどうしてでしょう。 かつて柔をしていたころに活法を習ったりはしていましたが、私は基本的に施術は素人です。 幾度かそちらの方面に向かいかけたこともありましたが、結局は玄人にはなりませんでした。...
View Article