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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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中国武術、唐手術、空手道への技術的変化

 五祖拳の套路、二十拳を習ったと書きましたが、これ、空手の正拳突きに似た拳打を二十回繰り返す物なのですけれども、大きく空手と違う処があります。 それは、常に片手で相手を掴んでいるということです。 以前にも書いた、中国武術は離れて打ち合う物ではない、ということを厚く補強することであると同時に、本土の空手道との差を強く証明した物でもあります。...

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中国武術の実戦の話

 先日、練習仲間のお友達と話していて面白いことを聴きました。 ジャッキー・チェンがアメリカに進出した時に、現地の監督がアクションの演出をつける時に、倒した敵の持っていた銃を手にして、肩越しに投げるように指導したのだそうです。...

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カンフー映画と火器

 さて、前回までジャッキー・チェンが発明した現代カンフー映画について書いてきました。 そして、今回はカンフー映画と銃器の話です。 私が最も好きなブルース・リーの映画は「ドラゴン怒りの鉄拳」なのですが、この作品はもちろんみなさんご覧になっていますね?...

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功夫映画の基礎ライン

 さて、前の記事で功夫と銃器について書きましたが、そこで触れたジャッキー・チェン。 彼は現代に至る「カンフー映画」という物を作った存在なのですが、このカンフー映画と言う概念、実はとても難しい物だ、というお話を今回はします。 中国のアクション映画が好きな人間からすればこれは常識のようなのですが、功夫映画と武侠映画は違います。...

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伊集院クラス

 養老孟司先生と、伊集院光さんの対談本を読んでいるのですが、この時の伊集院さんが痩せている! 一番痩せているときのあの人は、90キロ台のようです。 180センチ、90キロ。 あれ? 私の身長が172センチちょい。 体重が86キロ。 で、たぶん生きているうちにこのままだと90キロになるのではないかと見ているのですが、これ比率として伊集院クラスじゃない? イジュオン・クラスですよ!!...

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法と道

 ずっとね、書きたくても書けてないネタがあります。 考えれば考えるほど答えが見つからなくて、文としてまとめられないのです。 それは何についての物かと言うと、仏法とタオについてです。 私は師父からそれらの具体としての功夫と気功を学び、ここまでやってきたのですけれども、非常に悩むところがあります。...

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ニッポンのパラノイアたち 1・入口

 これもね、ちょっと、書くのが難しくてなかなか手を付けられなかった素材です。 それについて、逡巡、試行錯誤を交えながらなんとかつづってみたいと思います。 これまで書き続けてきたことの一つの到達点として、書かない訳には行かないことだからです。 入り口はおそらく二つあると思うのですけれども、どちらを先に書けば良いでしょうか。 今回は構成もまったく考えられず、とりとめがない物になるかもしれません。...

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ニッポンのパラノイアたち 2・オルテガとの出会い

 前回は、日本中にフェイク・ニュースを流すJアノンと揶揄されるような人々が溢れていることに驚かされたことを書きました。 アメリカに蔓延していることが問題視されていた反知性主義でしたが、なんのことはない、日本もまた反知性主義者のはびこる世の中だったということでしょう。 大変憂うべき状態だと感じています。 正直言うと、ひどく打ちのめされました。...

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ニッポンのパラノイアたち 3・平均人

 反知性主義、トランプ政権に見事に踊らされて安易に支持者になってしまうようなポピュリズムに弱い人々というのがつまり、不安神経症を発症した人々であり、そのような人たちの症状はすなわち俗物性である、ということが60年代に分析されました。 では、19世紀に生まれたオルテガがそのような人々をどう分析したかというと、これを「大衆」と名付けました。 この大衆という言葉は非常に注意が必要です。...

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ニッポンのパラノイアたち 4・超民主主義と陰謀論

 工業化社会の発生によって、それまでの地に根付いて生きていた人たちが安定した生活をすることになり、その労働と同じく人間もまた平均化されていった、というところまでを前回は書きました。 このため、オルテガは大衆のことを平均人と呼びました。 また、彼は平均人を「根無し草」と呼びました。 つまり、本来のあるがままの世界に根差していない人々であるということです。...

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ニッポンのパラノイアたち 5・愛国者たちの倒錯

 前回、オルテガは大衆を愛国者だとみなしていたと書きました。 大衆とは、ほんらいのあるがままの自然から切り離されて人間が作った概念の中で人間の価値観だけで生きる群れの中の人達です。 これはどういうことでしょうか。 私なりの考えを書いてみましょう。 例えば、インドにベンガル州と言う場所がありました。 ベンガルトラで有名な場所です。 カレー屋さんでベンガル料理、と書いてあるところもあります。...

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ニッポンのパラノイアたち 6・身体の喪失

 前項では、大衆と言うのが現実の世界から乖離して人間の作った概念の中だけで生きている存在だと書きました。 つまり、暑い寒いで自分の服装一つ選ぶことが出来ず、自分の好みで髪形も選べない、工業における生産性でのみ生きている存在だからです。 これは、現実に存在している自然界から意識を繋ぐ肉体がおろそかにされてしまっているからです。...

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ニッポンのパラノイアたち 7・甘やかされた子供の世界

 社会化された肉体への教育が、大衆を増殖させるということを前に書きました。 この、増殖と言うことが大衆の成立そのものに関わっているとオルテガ先生は言います。 彼が根拠にしている数学者の統計によると、ヨーロッパの人口と言うのは6世紀から18世紀に渡って1億8千万をこえることはなかった。 しかし、18世紀から19世紀の間にその人口は三倍の4億3千万を越えました。...

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ニッポンのパラノイアたち 8・反知性主義者の分断

 大衆の正体とは、工業化によって甘やかされた子供のまま大人になった人々だというところまでを前回はお話しました。 相手が子供であるなら、教育が有用であるはずなのですがその教育そのものが精神性を離れ工業化を推進するだけの物になったために大衆の人間性を改善することはなくなりました。 オルテガは、もはや有用性を喪失した同時代の学門ではなく、過去の時代の学門に学べと言います。...

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ニッポンのパラノイアたち 9・弾き出される人々

 すでに夏場に予測されていた通り、日本でも精神疾患の発症者が多発しており、自殺者が沢山出ています。 これ、私の私見から言えばその中には死ななくて良かった人が沢山いるのではないかと思います。 しかし、非情なことですが、大衆が人工的に作り出した社会、もっというなら「世間」の外周には、どうしてもそのように弾き出される人々が出てきます。...

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ニッポンのパラノイアたち 10・選択

 昔、ある拳法マンガがありまして。 主人公が当時まだ日本でまったく知られていなかった中国武術の使い手の少年なんですね。 対して、主人公の強敵となるのは日本刀を振り回して白い学ランに身を包んだ少年です。 その悪役の少年の決め台詞「大衆はブタだ!」は流行語にもなりました。 その言葉通り、彼は大衆を刺激して目を覚まさせ、学生革命のようなことを起こそうとしています。...

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危ない調練拳法

 我々の蔡李佛拳は、元々少林の武術を保存するように多様な物が継承されていたそうです。 それが広東は新会という場所で攻めてくる海賊と戦うための調練として活用されるようになり、のちに太平天国の乱の時に兵士の調練のために使われるようになったと言います。 特に主要三派のうち、私が所属している鴻勝館の蔡李佛拳は太平天国の直系であり、調練武術の血を濃く引いています。...

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 ラジオ番組に、いじめに関する本を出版した芸人さんが出ていたんですね。 私はテレビを観ないんでその人がどんな人かはまったく知らないので、芸人さんではなくて私にとってはいじめ体験のある絵本作家の人です。 その番組のメイン・パーソナリティは某有名放送作家の人で、まぁ別に私、なんでその番組聞くんだろうというくらい別に特別好きではない。 その作家さん、別に世界情勢も全然知らないし話も面白くない。...

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暴 2

 さて、前回はすっかり私の話で時間を取ってしまいましたが、いじめに関する二人の作家さんが話していたことに戻ります。 メイン・パーソナリティの方の作家さんが、やはり中学生時代のいじめに関する体験を話していたのですが、これが面白かった。 クラスで、割に身体の大きいような連中がいじめを始めたことがあったそうなんですね。...

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刀の有用性

 中国武術では、銃や砲と言った火器は想定されているし使うということを何度か書いてきました。 考えてみれば、産業革命が18世紀半ばから19世紀にかけてです。 南北戦争が19世紀の半ば。 太平天国の乱も同じく19世紀半ばです。 日本の歴史で言うなら、高杉晋作が上海に行ったのが太平天国の最中。 そこで人民革命の模様に触れて、日本で維新を敢行したと言われています。...

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