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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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無為のはたらき

我々の思想の根源である老荘思想の目標は「無為自然」です。 対立思想である儒教では「学びて時にこれをならう。また楽しからずや」と言いますが、老子が曰くには「学を断てば憂いなし」だそうです。 また言うに「学を収れば日々に増やし、道をおさむれば日々に減らす。これを減らしてまた減らし、もって無為に至る。無為にしてすなわちなさざるはなし」とあります。...

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道は隠れて名なし

ひところ頑張って練習をしてくれてた学生さんたちが、しばらく空いてから稽古に来ると、例外なく骨格の関節に頼った運動をしてしまいます。 体の内側の膜ではなく、ダイレクトに関節を使ってその瞬発力でチョイを打ってしまう。これはいけません。 老子に曰く「上士道を聞いては努めて能くこれを行い、中士は道を聞いては存するがごとくうしなうがごとし。下士は道を聞いては大いに笑う。笑わざればもって道を行うに足らず」...

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兵器と一体

日本は士族社会で、帯刀していることが身分証明になったので剣術(中國式に言うと刀術)が中心に武術が発展しましたが、中國では必ずしもそうではありません。 一応、日本の奈良時代までのように、剣を差しているいることが身分の証明とされる傾向は強かったようですが、文治主義のためか、あくまであれは儀礼上の物であって実際に実用を重視していたわけではないようです。...

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俗・兵器と一体

 前の記事で、中国武術ならではの兵器の使い方のお話をしました。 その中で、兵器は対兵器での使い方が主だということを書きました。兵器を握る相手の手への攻撃が多いのです。映画で有名なヌンチャクなどもこのような使い方が本来の一つの方法です。 それにプラスして、兵器を持っていない手足でも戦うと言うことも書きました。 この結果、独特の戦法が生まれてきます。...

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報われない人

  嵆康と言う人がいました。  三国志の曹操が作った魏の国の終わりのころの人です。  曹操の孫娘の婿だったというから、かなりの良い身分にありました。  しかし、老荘思想の持ち主で、権力闘争を嫌って野に下ったということで知られています。  隠棲して、気功や瞑想を行う生活に入り、薬草などを採取して暮らしていたといいます。...

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1月17日 関内WSは「快快特集」

 以前から予告していた1月17日の関内ワークショップの内容は、「快快特集」と決めました。 快とは中国語で「速い」という意味です。 蔡李佛拳の一般的な印象、速い、重い、力強い、の印象にあえて一旦立ち返る形で行いたいと思います。 速いと言っても、テキパキとしているニュアンスの言葉「脆(ジャオ)」ではありません。...

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本質

 本日は、土曜日の通常稽古でした。 前回目についた骨格運動の修正を課題としました。 なぜこれをしてしまうかというと、おそらくは人間安定した視点がほしいのだという説明をまずしました。 それを分かりやすくするために、ポケットからハンカチを出して人差し指と親指でつまみ、スナッピーに学生さんを打ちました。それなりに痛いですよね。 この、鞭の威力を出すためには、当然つまんでいる場所という支点が必要です。...

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いろいろなやり方がある

劉家良監督の「阿羅漢」を観ました。 子供のころに見て以来だから実に久しぶりの再会です。 現代が「南北少林」と言うだけあり、また洪拳で知られる劉家班の作品ですので、我々南派少林拳士には間違いないと思っての鑑賞です。 作中、本物の少林武術の理論で成り立つアクションは実に見ごたえがありました。...

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功夫原理主義

前の記事で、救済ネットとしていろいろな小技もありますが、本道を歩むべしと書きました。 しかし、どうもみなさん、本道よりも手っ取り早くできるようになってしまう用勁の方に引っ張られてしまうようです。 肘の屈伸、肩の屈伸、膝の屈伸や体重移動をしてしまう。 そうなったら、そこまでです。...

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暗勁の寸勁は長勁

うちの学生さんたちみんなが、変な弾みをつけてピョコピョコ打とうとすることに、相変わらず悩んでいます。 その理由をさらに考えるに、蔡李佛の勁が暗勁で見えないから誤解を招いているのだろうということが創造されます。...

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震脚しない平馬の暗い勁

この先生をうちのみんなには参考にしてほしいという動画。https://www.youtube.com/watch?v=CXDyM1_DbAU

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酔っ払いと流れ星

少林の口訣より抜粋すると❝手は流星のごとく 足は酔漢のごとし❞。 この手に関する部分は、ここのところ書いている、手を速くするためには瞬発してはならない、ということが書かれていると思います。 滑らかに、夜空を滑らかに切り裂くように気持ちよく走らせる。スムースであることが大切です。 そしてそのために必要なのが足なのですが、それを酔漢のごとくと書いてあります。...

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五行と勁

皆様あけましておめでとうございます。今年もSMACをよろしくお願いいたします。さて、年明けはいかがお過ごしになられてでしょうか?...

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棍法

お正月ですが、平常通りに寝ているのでいつも通り早くに目が覚めました。 兵器を持って公園に行き、奇門兵器や暗器を少しと、棍法をしっかり練りました。 刀は我々の父、棍は我々の母だと言う言葉があります。奇門兵器や暗器が功夫を応用した物だとしたら、刀や棍はその功夫を作る物だと言う言葉です。 棍の中にもいろいろあって、実用的な技撃っぽい套路もあるのですが、やはり基礎の物が私は好きです。...

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少林武術の変遷

我々は南派少林拳と言われる武術のカテゴリーに入っていて、ここで学ぶカリキュラムは主に北派と言われる河南省の嵩山少林寺より伝わった物だと言われています。 伝来の過程でだいぶ変遷があって、いまでは南北でまったく違うもののようになっているのですが、時々、ここは北っぽいな、とかこれは少林寺のヴァイブスを感じるといった動きに出くわします。...

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スター・ウォーズ フォースの覚醒を観て

 注・スター・ウォーズのネタバレ文 スター・ウォーズは武侠だ。という説を私は唱えているのだけれど、今回はよりその色がある意味強い。 これはJJがかなり金庸を研究したのではなかろうか。というか、武侠片を、だね。正確には。...

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伝統と自己流

 前の書き込みにもしたように、自己流には危険があると思っています。 伝統の保持者であるのが伝人の役割なので、当然まずはそれを優先させます。 我々の拳術で言うなら、それは思想の継承が中核となっています。 天人合一、無為自然、則天去私というのがそれです。 つまり、道教で言うタオや仏道でいう法のような、自然の運行を体で学び、それに乗っ取って生きるという思想です。...

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勁力の種

 年末から練習している、平馬での発勁強化を試みているうちに、太平天国拳の一つ、太字拳が面白いことになってきました。 平馬での挿搥はもちん、抛肘などの肘打が大変強くなってきました。 ここのところ、ジェダイと伝人を重ね合わせて観ることがことさら多いのですが、まさに套路を正しく学べば、歴史上のマスターたちとつながって教えを受けるのと同じことになります。...

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新年稽古初め

今年の稽古開始は、いかになっております。 関内大通り公園 9日土曜日 14時くらいから、水の広場ないし石の広場にて 湘南クラス 17日 日曜日 10時より 茅ヶ崎駅近く、鉄砲道ぞいのダンススタジオYOU&MEさんです。 関内ワークショップ 17日 日曜日 18時より、関内駅 ダンススタジオ フレンドタンス教室さんにて。 ぜひお気軽にいらしてください。

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覚醒と睡眠のあいだ

ちょっと遠くまで行かないといけない日、しかも滞在時間がかなり長いとなると、できれば早く行って早く帰ってきたくなってしまいます。 ましてや国道で移動となると、通勤ラッシュを避けられる早朝がうれしい。 ちょうど仕事でそんな日があったのですが、前の日に特別早く寝たわけでもないのに、自然に明け方前に目が覚めました。...

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