Quantcast
Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
Browsing all 3388 articles
Browse latest View live

海賊武術の周辺 3・ローマとイスラムとキャリステニクス

 イスラムの武力が東ローマに向かったということを前回は書きましたが、今回はまず、その西洋圏における海賊の歴史を書いてゆきたいと思います。 一般的に「海賊」というと西洋の海賊を思い浮かべる人も多いのではないかと思います。 ヨーロッパの文化が地中海を中心に、ヨーロッパ、アジアとアフリカを繋いで発展してきたことを考えると、ある意味海賊の出現は必然です。...

View Article


海賊武術の周辺 4・そしてフィリピン武術へ

 西洋文化圏にまで達したムスリムは、次々と聖戦の手を広げてゆき、エジプトにまで教区を広げました。 そうして取られた領土を奪還しようとして起こったのが、スペイン語でレコンキスタと呼ばれる運動です。 これをする人をレコンキスタドールと呼びますが、彼らが用いた剣術がエスクリマの西洋側のルーツとなっています。 この、西洋圏とイスラムの対立はその後も延々と続きます。...

View Article


海賊海域の必然性

 陳舜臣先生は、中学生くらいの頃に読んでも今一つ面白味が掴めなかったのですが、そこに登場する人々の仁義な任侠という物は胸に残りました。 そしていま、海賊小説を求めると陳先生の物に当たります。 今回、マニラで「天翔ける倭寇」という作品を読んでいるのですが、いやこれも面白い。 もう、冒頭でいきなり私のツボを貫いてきます。...

View Article

フォードVSフェラーリについて 注・ネタバレ

 この先、ネタバレを含みますので危機感を感じた方は迅速に退避ください。 以前に、アカデミー賞ノミネート作品についての見解を書きました。 そこで、アメリカ史における戦争という縦糸があるなという見立てを書いたのですが、先日「フォードVSフェラーリ」を鑑賞してまさにその通りの切り口であったということに驚かされました。 このお話は...

View Article

フィリピン再訪 2020 1

 今回の渡比において、まず感じたのが町のきれいさでした。 フィリピンと言えば道中にゴミと言われていたのですが、それが消えていました。 聞いてみれば、ドゥテルテ大統領が法令をだして浄化したのだそうです。 いまでは道の端々にゴミ袋と箒が置いて有り、定期的に清掃がされています。  前回に来た時はストリート・チルドレンと野良犬が姿を消していましたが、今回はそこまで進んでいました。...

View Article


フィリピン再訪 2020 2・

 滞在五日目。 少しだけ気温に馴れてきています。 ジムに行った初日はなんと電車が止まっていました。 朝一からの練習に間に合うために、すぐにバスに乗り込みます。 このバスというのが今度は渋滞で大変。 一時間かけてどうにか間に合ったのですが、このことを前回友達になったブラジリアンのアイヴァンに話すと「お前バスで来たのかよ!」と爆笑されました。...

View Article

フィリピン再訪 2020 3

 毎朝夜明けに起きて、満員電車に乗ってジムに向かい、昼過ぎまで稽古をつけてもらっています。 ものすごく暑いのでそれで充分体力は消耗。 それでも、三日ほど経った辺りから少しづつ環境に調和が出来始めてきました。 最初にフィリピンに来た時も、一週間か二週間経った辺りで、日本にいたころと同じように環境に身体が馴染みました。...

View Article

フィリピン再訪 2020 4

 グランド・マスターのジムにはいろいろな人が勝手に出入りしている。 小さな子供が入ってきて遊ぶこともあれば、若者がひとしきりサンドバッグを蹴っていることもあるし、大人が入ってきて立ち話をしてゆくこともある。 イヴァンも練習をするわけではなくて、なぜか中でウロウロしている一人だ。 彼が居てくれるとタガログ語を日本語に翻訳してもらえるので助かる。...

View Article


フィリピン再訪 2020 5

 段階の上部の内容にまで至れたのは幸いだという話を書きましたが、こちらに居て、毎朝ジムに向かう時に思うのが「みんなもつれてきたかったな」ということです。 もちろん、技術で言うならここから持ち帰って皆さんに分けるのが私の仕事です。 それはグランド・マスターも練習の度に言ってくれています。...

View Article


フィリピン再訪 2020 6

 シニア・マスターのライセンスと証明証、そしてグランド・マスターとして日本で教えることの許し状が与えられました。 知らなかったのですが、シニア・マスターというのがランクで、グランド・マスターというのは役職であるようです。 シニア・マスターの中から選ばれたグランド・マスターが、その地域を統括し、指導の責任者となり、段位の発行をします。...

View Article

フィリピン再訪 2020 7

 土曜日には、ジムに練習生が増えます。 彼らはバストンを振ったり、ムエタイの練習をしたりするのですが、どちらも日本人が知っている物とはだいぶ趣が違うように感じます。 エスクリマにしても、日本人やアメリカ人がやって面白いと感じるのは恐らく、こちらでの中、上級以上の内容の物だと感じるのです。 質朴なひたすらの素振りや戦う練習の部分ではない。...

View Article

帰国後の練習

明日、帰国します。こちらだと断片的な情報しか入ってきていないのですがコロナウィルスによる外出環境の変化などはいかがでしょうか?もし1日日曜日、希望者があれば代々木公園で練習会をしたいと思います。参加されたい方はご連絡ください。 

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

フィリピン再訪 2020 8

 日曜日、グランド・マスターに買い物に連れていってもらいました。 そこは、以前から聴いていた所で、エスクリマ道具が購入できると言うマーケットでした。 その町の中心は大きな教会で、祀られているのは黒いキリストだということで有名だそうです。 黒いキリスト、レゲエで言うJHA、ラスタファリズムに通じるものなのでしょうか。...

View Article


フィリピン再訪 2020 9

 本日は、タピタピというループする対練のバストン二本持ちから。 これが混乱する。 しかも、途中での分岐もいくつか。 それが終わると、今度はヴァージョン(ヴェルシオン)という組立ちに。 そのあとは、ポルム3という一人型練習。 このポルムがラプンティ・アルニスの特徴でもあって、あまり他ではみない独特の練習法なのだけれども、これは実は有名なドセ・パレス・オリジナルでもやっている物。...

View Article

お知らせ

 以前から書いていたように、レッスンフィーの改訂を四月より施行いたしたく思います。 つきましては、三月中に練習に初参加されたかたまでは、これまで通り入会費、年会費を無料のままに致したく思います。 これまで練習への参加に踏み切れなかった皆様も、これを機にどうかご検討ください。

View Article


フィリピン再訪 2020 10

 本日の練習を持って、今回の修行でのカリキュラムがすべて終わりました。 新しい身分の叙勲の儀式を受けました。 騎士への任命式のような物で、剣士らしいものでありました。 これで、体験、文書、儀式という文化人類学で言う三つの再生の要素を経ました。 これにてひとまず、ここまでの長い長い道のりは終わったともいえます。...

View Article

解・1

アメンバー限定公開記事です。

View Article


気功の大事

 フィリピンからも撤退です。 今後、何かのおりにグランド・マスターに通りすがりに表敬訪問をすることはあるかもしれませんが、定期的な物としてはこれが最後の来訪となることかと思われます。 荷物を詰め込み、部屋を片付けて、残っていた食品をすべて食べています。 少し侘しい感じもします。 本当に、どうにか健康を大きくは損なわずにここまでこれました。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

境界からどこかへ

 現地ですらすでに忘れられ始めている伝統武術を、まるまる持ち帰ることが出来そうです。 おそらく、こういうことのために人生や資産をほとほとはたいている人間は、いまの日本社会ではきっとあまり多くはないことでしょう。 そうすることによって、私は当然、日本社会での存在に関する資産を支払うことになる訳ですから、当然と言えば当然です。...

View Article

解・1

 無事帰国し、沢山の物を持ち帰ることが出来ました。 その沢山の物が、一つの総体であることはなおさらの僥倖であります。 しかし、私が持ち帰った のはそれだけではないのかもしれません。 個人的に、この旅の渡比は20年以上かけたエスクリマの道におけるある種の到達点でした。...

View Article
Browsing all 3388 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>