内側の圧
最近、ベンチプレスのウェイトが151に挙がりました。 以前に、西洋式の腕立て伏せではなく中国武術の練功法としての腕立て伏せ的な運動(鉄牛耕地ETC)を内家拳法の拳士にお伝えしたところ普通の腕立て伏せは一回も出来ないのにすいすいできたし「上腕が疲れない」と不思議そうにしていたということがありましたが、ベンチプレスも同じ要領で出来ます。 なので、上腕の負担は少なく、内側の勁で挙げられる。...
View Article礼と芸 儒教編
中国の古い兵書にこのようなことが書かれてあるらしい。敵味方の兵が互角であれば帰れ。勝ち難かったら退け。有徳の人を敵にするな。 中国では徳と言う言葉にはいろいろな意味がある。 タオで言う徳と儒教で言う徳は少し色合いが違うように思う。 普段は、仏教とタオの思想が融合した禅の思想について語ることの多い南派少林拳の私たちですが、今回は儒教で言う徳をフィーチャーしたいと思います。...
View Article礼と芸 タオと禅編
前回は儒教と礼と天人合一について書きましたが、今度は儒教から派生したとも言われる老荘思想の観点から見直してみましょう。 儒教における「礼によって天地や先祖を尊重することで過去からの力や自然の力を最大限発揮できる」という現象を、老荘思想では気の運用と言います。 この気というのはあらゆるエネルギーのことです。磁気や電気と言ったときに使うのと同じ意味合いでの「気」ですね。...
View Article今週の予定
さて、とうとう今週日曜日はこちらの企画が参りました。 福島県白河での企画になります。 よろしくお願いいたします。 http://webhiden.jp/event/detail/post_514.php
View Article歴史的レクチャー
今週末は、新しい練習者の方とレッスンしたり、アメリカ式を練習してる友達と話をしたり。 アメリカ式の方と話しているうちに「最近はドラマや映画の影響で入門者が増えたけど、おたくはどうですか」という流れになりました。 正直、うちは全然です。...
View Article歴史的レクチャーのアンチョコ
前述した歴史をなぞりながらの練習カリキュラムなのだけれども、まずは現在残っている最も古い物に属する基本、12アングルを始めにしたいと思います。 これはスペイン剣術、およびヨーロッパの古いフェンシングに伝統的に伝わっていた練習方法のようです。 明確に刀剣を用いた動作の基本練習で、足さばきもラプンティとして成立する以前の動きが伺えます。 これが出来れば、今度はソンブラダという練習ができます。...
View Article礼と芸 伝統武術編
いま読んでいたマンガに、非常に示唆に富んだセリフがありました。「約束というのは神聖だぞ。神聖さを軽く扱うな」 これは、実は非常に重要なことです。 私は基本的に約束を破る人間は一切相手にしないのですが、それは自分の生き方をきちんと持てていないと感じるからです。 では自分の生き方をきちんと持てているとはどういうことかと言うと、この「礼と芸」について書いてきたことに繋がります。...
View Article100年先
相変わらず日本の武術界は、ねつ造や創作の今出来武術が横行していて、代々伝わってきた本物には肩身が狭い。 なぜ、遺跡や寺社に守られてきたような秘宝よりも目の前のジャンクフードに手が伸びるのか。 これは一言で云うと、貧しいからなのだと言えるだろう。 身に入る物が少なくてとにかく手近な物に飛びつくという状態は、明らかに貧しい飢えた状態なのだ。 そのような状態で、博物や遺産がなんの役に立つだろう。...
View ArticleSMAC初メディア露出
15日の福島県、白河での体験会http://webhiden.jp/event/detail/post_514.phpについての告知を、白河のストリーム放送Ust白河さんがしてくださいました。 当日のムチャぶりにもかかわらず、うちのBROが車を飛ばして遠路いってくれて、ラプンティ・アルニスについての説明をしてくれました。...
View Article回族武術についての続報 長拳の歴史
以前に、少林拳のルーツ(すなわちインド仏教)には二つの伝来ルートがあり、それらの内、海ルートは南を通って福建にたどり着いており、もう一つは山側を通ってトルキスタンなど「スタンの国」を経て洛陽に至ったと書きました。 その中で、海側のルートは南派拳法のルーツになった可能性があり、山側のルートは回族武術に大いに影響を与えた可能性があると書きましたが、意外なところに参考になる物がありました。...
View Article一番大切なこと
世の中にはいろんな考えのある。 ある武術では、自分が幸せになる方法と宣伝してる。 ルールを破って、世の中で成功してハッピーになろうって誘ってる。まるでマルチ商法やスピリチュアルみたい。 ルールも世の中も、人間が勝手に作った物。社会もその中での成功も、人間が勝手に思い込んでるだけ。 その中で生きることをお勧めするのは囲い込むみたい。それは私たちの武術の考え方とは真反対。...
View Article今後の予定 随時更新
10月29日 日曜日 アルニス・サンデー 10時 注・一週予定変更しました。 山下公園リカルテ将軍碑前の芝生です。 雨天中止。 一般 1500 外国人 投げ銭 10月29日 関内WS 18時から 注・第三日曜日ではありません。 一般 3500 予約 3000 11月5日 日曜日 東京練習会 15時30分より 江戸川橋体育館 多目的室にて 一般 3500 予約 3000 11月19日 日曜日...
View ArticleSMAC初東北遠征
無事、福島県白河での体験会より帰りました。 雨の中、行きも帰りもほぼ日中通してバイクを走らせ続けるという殺風景なスケジュールでしたが、会は実に快調に行うことが出来ました。 震災の直後より行きたいと思っていたのがようやくいまになって足がかりが出来まして、だいぶ遅れて現地を見ることが出来ました。...
View Article太極拳の思い出 1
また、昔の武術雑誌などをめくっていますと、やはりいわゆる内家拳ばかりがメインストリームだった時代の独自の偏向した価値観が蔓延しております。 その一方で関心が無かったそのような物を読んでみると、発見する物もあったりします。 今回見つけたのは、太極拳に関する研究記事でした。 そこでは外家拳は外勁、内家拳は内勁を使っているというおなじみの昔の間違いをきっちりと踏んで記事を書いていました。...
View Article太極拳の思い出 2
武式太極拳のお話のつづきです。 これは陳式の太極拳から学んだ武さんが編み出した、太極拳史上最も古い太極拳です。 一説には太極拳という名前を付けたのもこの武先生で、陳式はそれまでは陳式十三勢や陳式長拳などと言っていたのを、逆輸入で太極拳と名を改めたとも言います。 この武式を私がどこで学んだのかと言うと、心意拳の先生が中国で有名な先生から学んできたのを分けていただいたのです。...
View Article今週の予定
10月29日 日曜日 アルニス・サンデー 10時 注・一週予定変更しました。 山下公園リカルテ将軍碑前の芝生です。 雨天中止。 一般 1500 外国人 投げ銭 10月29日 関内WS 18時から 注・第三日曜日ではありません。 一般 3500 予約 3000
View Article感じる身体と動じない心
この記事を書いている日の前日、強い台風が通り過ぎてゆきました。 その日の夜中、私にしては珍しく目が覚めました。 ひどい疲労と頭の重さを感じたので、もっと眠ろうと思って寝た後、いつもの時間に起きてニュースをつけると、ちょうど断眠したあたりの時間に台風が通過していたことを知りました。 天気は回復していましたが、頭に鈍い痛みがありました。...
View Article10・29 関内ワークショップはサムライ・スピリット!?
今回の関内ワークショップでは、侍の精神に触れるこころみをしてみよう、という意味でかどうか、私がかつて学んでそしていまはやらなくなっていた日本の古武術、柔術をとっかかりにしてみたいと思います。 柔術の技をまずいくつか練習して技法の中心コンセプトを体験したあと、柔術が江戸期の設立過程において長崎で影響を受けたと言われる、少林拳の技法との相似点をひもといてみたいと思います。...
View Article今回のワークショップの感想
台風直撃の中、学生さんたちがやってきてくれて、実のある練習が出来ました。 ありがとうございます。 前回の福島での企画に続き、今回は中国武術版の歴史を追う内容でした。 日本に渡来したと言われる柔術の中に見られる少林武術の容量を検証し、そのエッセンスを抽出した単錬法を中心に行いました。...
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