身体文化から観たウクライナ、ロシアの歴史 4・問題
今回のウクライナ侵略において、海外に避難しようとした人々のうち、黒人種の避難者がバスなどから締め出されたという報道もありました。 あるいはこれも情報戦である可能性はあります。 しかし、このようなことは前述したとおりにいつあってもおかしくないものであると体感しています。 ロシア側の話で言えば、アジア系のロシア人兵士についてはほとんどメディアで語られることはありません。...
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スティーヴン・スピルバーグ監督が「ウエスト・サイド物語」をリメイクしました。 若かったころ、私たちは仲間と一緒にギャングを気取っていたのですが、そのモチーフはウエスト・サイドのジェット団やシャーク団でした。...
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ウエスト・サイド・ストーリーは、東海岸にある移民街における、二つのギャング・グループの対立を背景にロミオとジュリエットをやったというお話です。 毎度このロミジュリに関してはセブ島におけるエスクリマの歴史を話すときに引き合いに出していますが、今回はエスクリマは出ません。 ウエスト・サイドに出てくる二つのギャング団の内、白人種の若者たちが組んでいるのはジェット団という連中で、彼らはポーランド系です。...
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ジェッツの連中はバカだバカだと書いてきましたが、このことは恐らく今回あえて強調されて描かれているように思います。 というのも、事件が悪化する原因は基本、常にジェッツ側にあります。 喧嘩の原因になっているのも、彼らが他の有色人種のチームと喧嘩して潰すのがアイデンティティになっているからであろう、ということが描かれます。 これはすなわち、トランプ政権を支持している白人優位主義者の姿そのものですね。...
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パラダイム・シフトが生んだ弊害としてのジェッツについて書いてきましたが、彼らの存在を強調するシーンが二つあります。 一つは、ジェッツがシャークスと最終決戦をするために総力戦の決闘をしよう、と提案するシーンです。...
View Articleオラションとフィリピン武術 1
フィリピンへの渡航が再開されるようですね。 また、現地にずっと居た日本人も知っています。 中にはフィリピン武術の練習者もいて、彼らの内にグランド・マスターとなって帰国する人たちが出てくることでしょう。 惜しむらくは彼らはやはりセブのバハド系の物をやる人が多いようで、伝統系はいまひとつ多くない印象があるということです。...
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前回はフィリピン武術とスペイン領の話にまで行きました。 今回はその続きとして、独特の歴史的経緯を持つジャマイカからお話をしたいと思います。 ジャマイカはイギリス領であった時代もあるために南米の中でも独自の文化と信仰があるのですが、かの地には独自の信仰として、黒いキリストをあがめ、音楽とガンジャ(マリファナ)で入神に至るラスタファリズムという物を持っています。...
View Articleオラションとフィリピン武術 3
前回は、祈祷とトランス状態による闘争についてまで話が至りました。今回はその続きからです。 中学生の頃に歴史の教科書で読んだ義和団事件に見られるように、宗教儀式によってトランス状態となった民族革命の闘士が列強の銃弾と戦うためにこのような催眠術を活用していたという歴史があります。...
View Articleカンフーとヴァクチネイション
3月15日に、三度目のワクチン接種を受けました。 3月18日現在に至るまで、特に激しい副反応はありません。前回までと同じです。 前二回はファイザー社製のワクチンを打ったのですが、今回はモデルナ社製の物を受けました。 モデルナ・アームなどと言って筋肉が腫れあがる現象が知られていますが、前二回の時も筋肉は炎症を起こしました。...
View Article体格と重力
先日、スポーツライターの方がラジオで話してらっしゃるのを聴いていたところ、面白い言葉が耳に入りました。 現在注目している野球選手が、身長190センチ、体重110キロであるのに、175センチ90キロくらいのバランスの動きをする、ぎこちないところがない、というのですね。 これは面白い。 私はスポーツを観ないので無知なのですが、世間の皆さんはプロ野球選手が非常に大きいということをご存知かと思われます。...
View Article懸垂で傷める
やってしまいました。 先日、もっとも利かせられる懸垂の仕方というのを見つけたように思って大満足だったのですが、その反作用で左手の中指がを少し痛めてしまいました。 付け根の関節と末端の関節の内側が痛い。 ただ、飛び上がるほど痛かったり指が倍ほどに腫れあがったりするような物では無かったので、大事を取って少し休ませれば良いと思いました。...
View Article石と言葉
いま、ホセ・リサールの本を読んでいるのですが、これが驚くほど面白い。 ホセ・リサールとはスペイン植民地時代のフィリピンの革命家の一人で、我々マニラの革命戦のエスクリマを学ぶ人間なら必ず知っている人です。 彼を記念したホセ・リサール公園はマニラのイントラムロス要塞に併設しており、カリス・イラストリシモやモダン・アーニスの有名な流派が練習をしています。...
View Articleシナワリとサヤウ
最近、シナワリの動画を撮りました。 これはフィリピン武術の基本の手の動作で、意味は「編み物をする」であるようで、両手に持った兵器を編み物をするように動かすというのがシナワリと言う練習法です。 左右の手とそれぞれに持った得物が、互いを縫うように動きます。 これは基本動作としてあくまで練習として扱われるのが現代エスクリマの常識であると聴きます。...
View Articleゴッサムの怪人たち 1
現在、何度目かのリブート作品「ザ・バットマン」が公開中ですが、この作品、先行して公開された「ジョーカー」とも「スーサイド・スクワッド」シリーズとも別の独立したリブート作品だそうですね。 いや、ジョーカーとは繋がってないとと思ったのですけれどそうでもないようで、次回以降また新しいジョーカーが登場するのかと思うとなんだかな気持ちになります。 ジョーカー、過大評価されすぎ。ジョーカーもういいよ。...
View Articleゴッサムの怪人たち 2
さて、ティム・バートン版のバットマンについて続けますと、ここで注目すべきだと感じたのは割と常識的犯罪者のジョーカーでは無くて、ゴッサムの人々なのではないかと思いました。...
View Articleゴッサムの怪人たち 3
ブルース・ウェインに焦点を向けてみましょう。 よく、バットマンとジョーカーは鏡合わせの存在だ、という定型句を目にしますが、実際にはそんなにそこが強調された作品は昔はありませんでした。 ジョーカーが一所懸命それをバットマンに認めさせようとして頑張るのですが、バットマンから「お前なんて沢山いる悪役の内の一人に過ぎない」と言われてへこむ「LEGOバットマン」という傑作さえ存在します。...
View Articleゴッサムの怪人たち 4
さて、前回ではバートン版のペンギンは実はジョーカーと同じモチーフだった、ということを書きました。 では、二つの皮相を纏わせてバートン監督が描きたかったその中身とはなんなのでしょうか。 ペンギンと言うのは、監督オリジナルの脚色で奇形児としてアレンジされていると書きましたが、その奇形の最も分かりやすく出ている部分は指です。 手の指が五本に分かれておらず、くっついてハサミのようになっているのですね。...
View Articleゴッサムの怪人たち 5
「バットマン・リターンズ」におけるキャット・ウーマンは、元々ドジな秘書として描かれています。 ちょっとアスペルガーっぽいというか、市長の秘書としては務まらないのではないかというくらい非常に問題を抱えています。 そのためかコンプレックスが強く、彼氏もおらず、結婚をしていないことに引け目を感じているようで、大変ストレスにさらされているように見えます。...
View Articleメビウスの輪 A
このところですね、新譜の販促で森口博子さんが沢山ラジオに出てらっしゃいます。 この方、私たちの世代はバラエティの人という印象だったのですが、今はガンダムのカバーソングで活躍をされて居るようですね。 業界での評価が高いらしく、なにがしか企画の賞を獲っているようでした。 ガンダムと言えば私は最初のガンダムくらいしか分からなくて、それの再放送の世代、典型的なガンプラ・ブームの世代でした。...
View Articleメビウスの輪 B
さて、今回「逆襲のシャア」と「BEYOND THE TIME」について語るにつきまして、これね、コラボ動画がYOUTUBE上に上がっていますので、そちらをご覧いただきたいところです。 これ、上手に編集してあってお話と曲のリンクがよく分かるように出来てますから。...
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