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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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鬼滅の刃の社会的側面 3

 現代人の感覚からすれば、幼くしてシンママ家庭でヤングケアラーを勤めていた炭治郎の精神状態には、AC的問題が発生しないのかと心配になるのですが、どうやらその気配はありません。 あくまでまっすぐないい子です。 そうだ、彼は戦前の子供なのです。 我々戦後の平和な世代ではない。 子供が子供を育てるのが当たり前だった時代の子供としての、ヤングケアラーであり児童労働者です。...

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鬼滅の刃の社会的側面 4

 社会批判としての鬼滅の刃について語ってきました。 要約するなら、機能不全家族の出身者たちを搾取する組織と福利厚生する組織との対立という背景の上で、健全な家庭間隔を持った主人公が歪んだ価値観を糺してゆく話だと言えましょう。 最終章で、とうとう権威主義体制の権化であるキブツジムザンと主人公の炭治郎少年は対決をするのですが、ここで驚くべき事態が起きます。...

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アメリカにおける中華系移民について 1

 第95回アカデミー賞が発表されました。 今回はアジア系がフィーチャーされた回として話題になりまして、私が推していたインド映画RRRや、ついこのあいだ記事を書いたエブリシング・エブリウェア・オールアットワンスの受賞が発表されました。 しかし、これは結構私には痛し痒しなところがありました。...

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アメリカにおける中華系移民について 2

 前回色々な例を挙げて書いたことを一言で言うなら「依然アジアはアメリカにおいては誤解されているが、視点の白人化した現代人においては自身アジア人であってもそれらに気付くことは容易ではない」ということです。 我々はすでに生まれた段階で消費主義社会に存在しており、それ以外の成育環境を経験したという人はほとんどいないことでしょう。...

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アメリカにおける中華系移民について 3

 さて、前回は我々現代日本人が名誉白人のような状態に嬉々として準じている状態について書きました。 その中で、私のような伝統的なアジア人の身体的感性と哲学を取り戻そうというような人間は極めて少数派であるということを書きました。 このような考え方は、実は欧米でも哲学の世界で起こっていました。...

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黄帝内経 真言論第四篇より

 東洋の身体観を知るうえで重要な古典に、中国医学の黄帝内経があります。 これは古代の、まだ人間が完全に今と同じ人間になっていない、半人半獣の神が人の世をおさめていた時代の話だと仮託されて書いてあるもので、いわばある種の経典、聖典の類だとも言える本です。...

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身体哲学から観たシン・仮面ライダー あるいは体臭とコミュ障について 1

 また、映画を観てまいりました。 いつも通り平日朝の初回。観客総数は15人未満くらいでした。 見て来た作品が、シン・仮面ライダーです。 どうもあまり良くない前評判を聴いていたので心配していたのですが、結果心配は必要なくて、私は非常に面白く最後まで観劇できました。 ゴジラ、ウルトラマンと続くシン・シリーズは政治色が強いと言う印象があったのですが、今回の作品はその要素が殆ど見える形では描かれません。...

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身体哲学から観たシン・仮面ライダー あるいは体臭とコミュ障について 2

 さて、今回もネタバレでシン・仮面ライダーについて書いてゆきますので、ネタバレお嫌な方はご退避を。 前回は今回の作品における改造人間と言うのが、ヨガや気功によって幸福感を得た、元々絶望していた人だったということを書きました。  作中で、彼らは改造されたことで多幸感が発生しっぱなしということになっているのですが、これ、気功によって私が鳴っている状態です。...

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身体哲学から観たシン・仮面ライダー あるいは大衆とコミュ障について 3

 前回、シン・仮面ライダーの結末までに関してネタバレで書いてしまいました。 今回もそこから始めますので、ネタバレお断りの方は退避ください。 前回書いた最終決戦の決着直後、1号ライダー本郷猛は負傷によって死亡します。...

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身体哲学から観たシン・仮面ライダー あるいは体臭とコミュ障について 4

 シン・仮面ライダーを観たときに、私にとっては違和感を感じたのは、妙にフェティッシュなカメラワークと、お風呂に入っていないというヒロインの体臭描写でした。 なんでそんなことを繰り返し一生懸命描いているんだろう、と思って理解が出来なかったのですが、今回も同じことが繰り返し書かれていました。 今回のヒロインも又、お風呂に入れないと嘆き、同じくお風呂に入れていない本郷猛のことをにおうと言うのです。...

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ネイティブ・アメリカンの身体観より 1

 最近、トム・ブラウンJRの本を数年ぶりに読みました。 彼のことをご存知ないという人は多いかと思われます。 トラッカーという通称で知られる人物で、別に運転手さんではありません。トラッキングという山野歩きの技術を伝導するカリスマで、アウトドア関係の人と言ったらいいのかなあ。 まったくキャンプや釣りに興味がない私が彼を知ったのは「ハンテッド」という映画によってでした。...

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ネイティヴ・アメリカンの身体観より 2

 前回はトラッキング技術を世の中に広めた偉人、トムJR尊師についての振りを書きました。 今回はその著書の内容に触れます。 まず、冒頭でトム師はこの内容が、ネイティヴ・アメリカンの知恵を自分に授けてくれた師匠、忍び歩く狼から修行を受けた精神面での哲学であることを説明します。...

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ネイティヴ・アメリカンの身体観より 3

 前回からの続きです。...

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ネイティヴ・アメリカンの身体観より 4

 前回のお話では、トムJRがレクチャーしているスピリットとの向き合い方は、ネイティヴ・アメリカンの伝統的な方法ではないということを書きました。 今回は、そこで紹介されている内容について触れてゆきます。...

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ネイティヴ・アメリカンの視点から 5

 前の記事ではネイティヴ・アメリカンの、というよりはインストラクターであるトムJRの師匠である忍び歩く狼が作ったということになっている彼らがレクチャーしているスピリットとの繋がり方が瞑想であることと、その瞑想が禅の物と共通しているということを書きました。...

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単練へ

 最近老師から、以前にもまして単練をするようにと教わることが増えました。 単練とはひとつながりにルーティンを行う套路ではなく、一つ一つの動作を繰り返し行う練習です。 もっとも以前からこれは言われていたのですが、その色合いが変わったように思います。...

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擒と拿

 以前に、最近五祖拳では点穴について教わることが増えていると書いたかもしれません。 このところの単練の重視から、用法についてもじっくり教わることが増えていて、その中で五祖拳に含まれている点穴を教わる機会が増えているのです。 この点穴、蔡李佛ではほとんど行われません。 あるいは、教わりません。...

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身体哲学の聖典より 1

 インドに触れてはいけない。 なぜならインドは沼だから。 だから身体哲学の研究は仏教の範囲に区切りなさい。さもなければ生涯インド亜大陸をさまよった挙句、なにもわからなかったということしか分からないで終わるだろう。 それは偉大な学問の人生だけれども、お前はそこまでの器の研究者ではない。 言語能力が無さすぎる。 そういう現世感覚に則って、自分の芯の通った研究生活を選びました。...

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身体哲学の聖典より 2

 前回は「ギータ―」ことバガヴァット・ギータ―がマハーバーラタの中の一篇であることをお話しました。 今回はこの、マハー・バーラタについてお話ししましょう。 マハーは偉大な、バーラタと言うのはいわゆる我々が言う「インド」のことです。 つまりこの抒情詩は、インドとは何か、インド文化とはどういった世界観なのか、ということを提示している物だと推察することが可能です。...

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身体哲学の聖典より 3

 前回は、万物を産んでは食らって抱いて離すことの無い女神ガンガーが、クル族の王子の八番目の子供を連れて去って行ったところまでを書きました。 この後、王子はみそぎを行い、ガンガー女神は八番目の小王子を父の元に返したようです。 マハーバーラタと並んで知られる抒情詩、ヤーマーヤナを読んでいても感じられるのですが、インド文化では常に自分の行いや言葉に重大な責任を意識しています。...

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