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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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現代人と言う特異性 3

 前二つの記事に書いた通り、産業革命以後に意図的に量産された「国民」という物は自然への適応の中で生まれて来たそれ以前の人間とは全く違った存在です。 ですので、古伝の武術を現代人がいきなり体得しようとすると、これは当然難しいということになります。 そのために、新古武術草創期の人達は和服を着て生活をしたり昔の履物で日常生活を送ろうとして苦労していたと聴きます。...

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ファシズムとスピリチュアルに学問のすすめ

「丁寧な説明をする」との首相の言葉さえ実行されないまま、国葬が強行される日にこの記事を書いております。 友人の中には「今日は絶対に都心に近づきたくない」と言っている物もありました。 この不安は決して一個人の心中の物だけではないことでしょう。...

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帝国主義からの卒業

 英オックスフォード大学のコレッジ、植民地政治家の石像を撤去する意向 - BBCニュースオックスフォード大学オリオル・コレッジの理事会は17日、植民地政治家セシル・ローズの石像を建物から撤去したい意向だと発表した。www.bbc.com 上のニュースは、オックスフォードが奴隷制時代の英国の栄光を否定し始めていることを伝えています。...

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ロシアと保守と経済と

 前に、日本の保守思想と言う帝国主義へのしがみつきは、ロシアのそれと同じく没落しかもたらさないではないかということを書きました。 いま、そのロシア周辺でどのようなことが起こっているかはおそらくほとんどの国内メディアで語られていません。 なぜならそれは、世界情勢的に見れば「旧ソ連圏(あるいは旧帝政ロシア圏)の小国でのトピック」に過ぎないからです。...

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世界に繋がっていない娯楽に手が伸びない

 少し前、書き仕事の合間に大手チェーンの古本屋さんに行きました。 部屋にあふれている本の山を少しづつ切り崩して引き取ってもらうためです。 買取査定の間に店内を回って持って帰る本を探していたのですが(古書店あるある)、これが、驚くほどに欲しい本が見つかりませんでした。...

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カルトのうごめき

 少し前に、ツイッター上で北海道で医師の団体を名乗るアカウントによる反ワクチンキャンペーンが行われていまいた。 医師でそんなことを言う人が皆無ではないと思いますが、私の知っている限りおおむねの医療関係者は「反ワクとかいいからとりあえずワクチンを打ってくれ。もう何十年もみんな予防接種とかしてんだから」と言った姿勢であったという印象があったので、非常に違和感を覚えました。...

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タイタンの戦いと逆襲

 ギリシャ(=半ばトルコ)の研究の繋がりで、リメイク版の「タイタンの戦い」二作を見直しました。 これは子供の頃に観て「ギリシャおもしれー」とプルプル震えていた、レイ・ハリーハウゼン先生の「タイタンの戦い」のリメイク+続編ですね。 一作目の方は、ハリーハウゼン版でやっていたことをおおむねなぞっているのだけれど、続編の「タイタンの逆襲」ではその続きが描かれます。...

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さかなのこ 1

 先日、映画「さかなのこ」を観覧してまいりました。 さかな君さんの自伝を映画化した物を、女性の俳優であるのんさんが演じるということで話題になっていた作品です。 私もまた、そのジェンダーをクロスした部分に意識を惹きつけられました。 もともとさかなクンさんに関しては、自分の人生のような、好きなことだけやっている→大学の先生というルートの偉大な先人としての関心がありました。...

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さかなのこ 2

 さかなクンさんの自伝をモチーフに映画化した「さかなのこ」に関して、私が発達の問題、マイノリティとしての生き方、それらへの学問の有効性と言う部分に関心を持ったということを前回は書きました。「ふつうのことが苦手な少年」を主人公にしているというCM、これがそういう映画だと言うことを私に伝えてきたのですね。...

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さかなのこ 3

 さかなクンさんの異様性がきちんと描かれていると書きましたが、これはそういう意思表示だと言う描写は、その後すぐに出てきます。 のんさん演じる成功したさかなクンさんの姿が短く描かれたあと、物語は小学生時代のミー坊から時系列で描いてゆく本編に入ります。 そこで出てくるのが、下校時の小学生に声をかける近所の不審者、ギョギョおじさん。 これ、演じているのがさかなクンさん本人なんですね。...

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さかなのこ 4

 危なっかしいミー坊が荒れた高校に居ることは、観ている者に不安を与えます。 しかしミー坊は、得てして起きそうな「不良生徒に目を付けられる」のではなく、自分から目を付けて絡みに行っています。 総長と呼ばれている学校の不良のボスのことを、おそらくは面白いと思ってちょっといじっているんですね。...

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さかなのこ 5

 高校生時代までは、ミー坊の人生は危なっかしいことがありながらも彼自身は自分の好きなことをして生きて居られているように見えました。 しかし、この映画は彼がどうしても咀嚼が難しい通過儀礼に遭ってゆくということがきちんと積み上げられています。...

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足裏の分析と体験

 もう何年も前から、左足の裏、母指球に時々鈍い痛みを感じていました。 中国武術の練功をしながら生活をしている身としては、もしかしたらやりすぎで疲労骨折をしているかもしれないとひそかにビクビクしていました。 友人にはダンスでやはり足裏を疲労骨折したという人もいるので、我が身に振り返っていた次第です。...

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古き神々の黄昏

 矢沢永吉氏が極めて大きな天災の訪れている中でライヴを開催し、地元の人たちに迷惑をかけたと言う話題がありました。 批判の中には、台風の中でライヴをして周りに迷惑をかけるなんて全然ロックじゃない、という物があったのも目にしました。...

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架式と勁

 老師に教わって、通臂(通背)の弾腿を教わっている最中です。 この門には、架式と拳法と招法の段階があるそうで、この弾腿は架式の段階だそうです。 架式と言えば一般には中国武術では姿勢の構造を意味するように使われることが多いと思います。 確かに、弾腿を行うと、下半身の土台や上半身の姿勢などがしっかりと作られる要求が感じられます。 蔡李佛で教わった鉄線勁をそのまま活用することが可能です。...

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キャリステニクスと疲労について

 いまでこそ、懸垂は瞑想だと興味を持って取り組んでおり、YOUTUBEで懸垂動画を頻繁に鑑賞する私ですが、昔は懸垂が好きではありませんでした。 理由の一つとしては、格闘技のジムで腕立てなどの押す力は鍛えさせられていたのですが、鉄棒をするという習慣が無かったことがあり、また古武術では押す力をどう使うかがポイントになっており、引く力は力んだ力として嫌われていたことがあります。...

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震える勁の話

 現在弾腿と並行して教わっているのが、五祖拳の震える用勁の練功法です。 福建白鶴拳類と言うと、この身体を振るわせる勁法が特徴的だと言う印象されている方も多いかもしれません。 昔読んだプレスでも、当時日本では非常に珍しいと見られていた台湾の白鶴拳の老師を見つけた「白鶴拳と言えば身体を小刻みに振るわせる方法があったと思いましたが」と質問をしていました。...

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チベット仏教と気色の悪い話  1 注・閲覧注意

 ちょっとね、今回は気色の悪い話を書きます。 ですので、残酷だし不衛生だしなので、苦手な方はここで読むのを辞めてください。 一体なんの話かと言うと、チベット仏教のお話です。 ただいま、明治時代に仏教を求めて初めてチベットに入国した僧侶の川口慧海法師の「チベット旅行記」を読んでいます。 この時代、清朝の指令により、チベットは「外国に仏教を盗まれないように」との理由で鎖国状態でした。...

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チベット仏教と気色の悪い話 2 注・閲覧注意

 さて前回、チベット仏教は東に伝わった仏教が失っていった、身体性の「濃い」ところがあるという話を書きました。  現在、日本の仏教ではおそらく房中術や武術を伝えているところは殆どないでしょう。 ヨガは一部では伝わっているといいますが、これも一般的にではない。 日本仏教はローカライズされて、だいぶんそぎ落とされた部分がある。...

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チベット仏教と気色の悪い話 3 注・閲覧注意

 さて、チベット人が顔や手を洗うと性的に不潔扱いされるという話ですが、これはつまり「色気づいている」というような意味合いで解釈が出来ます。 しかし、なぜそんなことを言うのか、と思うのですが、これ、どうやらコンプレックスや身に覚えのあることの裏返しであるようなのです。 というのも、慧海法師曰く、チベット人は常に発情していて男も女もいつも相手を求めている、とのことです。...

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