答え合わせと資質
またちょっと、答え合わせがやってきています。 私の行、特に気功の方のはただやれと言われたことをよくよく身に着けようとしてやっていると、ある時に何か変化が起きます。 それを師父に言うと、そうなりましたか、じゃあこれをやりましょう、と次の段階に進ませてもらえます。 その繰り返しでここまで来ました。 先に答えありきや、結論を求めて練習はしていません。 常に答えは後です。 今回もしかり。...
View Articleあれから三か月
本日は献血に行ってまいりました。 今日が前回からの待機期間である三か月目ちょうどに当たるので、私たちは緊急事態宣言から三月を経たことになります。 方々はこの三か月、いかがでしたでしょうか。 私はと言えば、ずっと用が無いときはステイ・アット・ホームの暮らしでした。 昼間の仕事はウィルスの影響もあって短縮されて、以前より少し早く帰れています。...
View Article革命のエスクリマ 1・世界史のエスクリマ
「ゲリラ戦のエスクリマってなんですか?」 うちには功夫の練習に来ていて、その他はバリンタワクのエスクリマを練習している生徒さんに訊かれたことがあります。 マニラにおける、大戦時および今に至る歴史的な流れなどを説明したのですけれど、いまひとつピンと来ていないようでした。...
View Article革命のエスクリマ 2・革命当日
さて、マニラの歴史なのですが、アキラ先輩の動画をご覧いただけたらお分かりいただけたと思います。 以上。 という訳にはいかないので私なりにかみ砕きましょう。 まず、スペインの侵略以来、フィリピンと言う国が現れました。 もともとまったく別の島と民族だったのが、支配者が勝手に国境を作って囲ってフィリピン人と名付けたことによって生まれたのですね。 それが後に、スペインからアメリカに譲渡されます。...
View Article革命のエスクリマ 3・事後
1986年の革命時、私のマスタルたちは一体どうしていたのでしょうか。 私より年上の彼らは、自分たちの住んでいる町で起きていることを理解していたはずです。 その彼らが、百万人による革命が国を変える様を目の当たりにしていたことは間違いはありません。 この革命の後、アキノ氏の妻であったコラソン・アキノ夫人が大統領となります。 しかし、彼女はアキノ氏のような自覚的な政治家ではありません。...
View Article七月のアンイーヴン・プル
このところ、気温が高いのでアンイーヴン・プルに問題が出ています。 事前にどれだけ洗って手首をタオルで拭いても、やってるとすぐに汗が出てくる……。 そして、ぬめって上手く出来ない。 こういうときには対策して出来ることをするのが正しい道の進み方。 そこで、まず一つ目としては朝いちでやることに。 これで汗をかく日中前に1セットは出来るでしょう。 夕方とか夜はたぶんもう無理。...
View Article気功で病んだら
先日、気功で偏差を起こして何年も前から苦しんでいるというヒトから相談の連絡がありました。 これ、私の生徒さんではないので詳細は語りませんでしたが、ホントに治したいんだったら、仕事辞めて田舎に引っ越して、畑仕事して暮らしながら愛のあるセックスをするのが一番ではないだろうか。 もし運動が足りないというなら、近所の若い衆と相撲でも取ってればいい。 そういう生き方が気功の原点だと思う。...
View Article五祖拳とインド武術
このブログを初期から読んでくれてる人の中には、私が最初にフィリピンに行った時のことを覚えている人も居らっしゃるかもしれません。 それは、マニラの中華街、トンドにあるという五祖拳を見たかったからです。...
View Article八閃翻
最近、縁あって翻子拳の一派に触れることがありました。 この拳、これまでも時々出くわしてきています。 おそらく有名な考査試合の時以降、名門の武術として広く伝えられてきたのでしょう。 それ以前でも、古くから伝わる武術として知られており、明の時代のかの倭寇対策の時に「八閃翻」の名で「上々の物なり」と紹介されています。 師叔も確か香港で有名な鷹爪翻子が出来たように記憶しています。...
View Article若草物語から見る現代社会 1
先日、前回のアカデミー賞にノミネートされていた「ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語」を観てまいりました。 以後、映画版のネタバレになりますのでご注意ください。 私はもともと、原作の若草物語は何度も読んでは挫折してきました。 なので、南北戦争に行ったきりになっているお父さんは亡くなるんだと思っていたし、テディがジョーと別れて妹のエイミーと結婚するって展開を聴いても「は?...
View Article若草物語から見る現代社会 2
さて、前回では若草物語が資本主義の話であると言うことまでを書きました。 四姉妹のいわば「成功例」である叔母様は、彼女たちに「裕福な男と結婚することが幸せなんだ」と語ります。 彼女自身が独身であることが凄みを感じさせますが、同時にこれは、資本主義社会におけるもっとも平坦な生存論となるわけです。 素敵な舞踏会にご招待されたい、素敵なレディになりたい、というのはその裕福な男を捕まえるための手段です。...
View Article疫病とパラダイム・シフト
前回までの記事で、若草物語からプロテスタントという物を見てきましたが、今回はプロテスタントの成り立ちの話に立ち返りたいと思います。 そもそも、プロテスタントとは抗議する人、と言う意味で、清教徒という邦訳がありますが、これ、つまり旧来のカトリックに抗議していて、カトリックの腐敗に対して清らかな教徒であるということでこう呼ばれている訳です。...
View Article東南アジア武術の戦い方について
私の研究の一つの課題に、フィリピン武術の格技の部の、手法はどこに由来しているのか、という物がありました。 英語圏ではトラッピングともいわれる、手と手を絡めて戦う戦法です。 あれは非常に奇妙です。 なぜなら、元々がエスグリマという西洋剣術であったなら、あんな展開になることは想像しがたい。...
View Article盗人の奇妙な理論 1・RED
村枝賢一先生の「RED」という西部劇マンガがあります。 一巻が発売されたころに手に取ったのですが、初めはネイティブ・アメリカンのガンマンを主人公にした北斗の拳のように荒野をさまよいながら悪者を退治するマンガかな? という印象でした。 しかし、これが全然違った。「涙の道」というアメリカ史上でも有名なネイティブ・アメリカン大虐殺事件があります。...
View Article盗人の奇妙な理論 2・ジャクソン大統領
現在、アメリカで歴代大統領たちを見直そうという動きが盛んになっています。 アメリカのアイデンティティと言ってもよいような、建国の父ことジョージ・ワシントンですら、銅像が引き倒されたりしています。 彼が妻の財産であった大農場を抱えており、300人規模の奴隷を擁していたことが理由であるとも言われています。...
View Article盗人の奇妙な理論 3・ファストな風土
昔、電車でアメリカを半横断したことがありました。 行く先々の町で足で歩いて食べ物を口にしているうちに、何がファスト・フードなのかわからなくなったことがありました。 口にする食べ物はみんな、ドーナツ、ハンバーガー、サンドイッチ、フレンチ・フライ、ホットドッグにスパゲティ、どれもファストな物です。 寿司にいってもアメリカ寿司、中華料理は紙のバッグに入ったテイクアウトです。...
View Article盗人の奇妙な理論 4・みんなそうしてる
昔「ここが変だよ日本人」という、様々な国の人がひな壇に並んでディスカッションをする番組がありました。 テリー伊藤の番組なのでやらせだらけのインチキ番組だと思うのですが、興味深くいつも楽しみに見ていました。 その番組に、ゾマホンさんというベナン出身の名物キャラクターの人がいて、ことあるごとに激高してアメリカは汚い、日本人はアメリカに洗脳されている、というようなことを繰り返していました。...
View Article盗人の奇妙な理論 5・デッド・コピーズム
アンドリュー・ジャクソンから現代社会のこの中流幻想、文化帝国主義が始まっているということを書いてきました。 これ、別に私だけの独自理論ではありません。 現代アメリカにおいて、歴代大統領や歴史を見直そうという運動があって、その中で展開されている理論です。 本物の伝統と歴史のある文化が、デッドコピーの偽物文化になってしまい、本物の人間が偽物人間になってしまうと言う危機感がある。...
View Article盗人の奇妙な理論 6・自覚
ここまで、アンドリュー・ジャクソンというヒトから始まったアメリカの宗教的情熱からくる世界制覇計画について書いてきました。 信じられないような話ですが、これがいま世界で起きている現実です。 そして、それを見直し、改めようという動きが盛んにおこなわれています。 ブラック・ライブズ・マターがそうですし、歴代大統領の再評価がそうです。...
View Articleラシュモアの大統領たち 1
ここまでアメリカと大統領たちについて書いてきましたが、アメリカ歴代大統領というと、マウント・ラシュモアの岸壁に掘られた四人の大統領像を思い浮かべるかたも多いかもしれません。 ワシントン、ジェファソン、ルーズヴェルト、リンカーン大統領ですね。 この彫像も、昨今のBLMによるアメリカ見直し傾向のやり玉に挙がっています。...
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