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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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あらためてタオについて 13・大道

 老子の思想を引き継いだ荘子は、さらにその本質の無さを突き詰めてゆきます。 すべての物はタオという因果の結果あるだけで、犬の糞も美女も本質的な価値は変わらない。という考えをします。 西洋的な人間中心主義はしていないので、世界そのものを物理的にとらえています。 犬の糞は虫たちにとっては宝の山であるけれども、絶世の美女などはなんの価値もない。 美女の価値をあがめるのは人間だけです。...

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あらためてタオについて 14・性的エネルギー

 あくまで人間も物質とエネルギーの結果、世界の全ては物質とエネルギーである、とする老荘思想においては、ある種の懐古主義が伴います。 まぁこれは、ギリシャ哲学、儒教と必ず古代哲学につきものなので当たり前かもしれません。 とはいえ、これだけ現代人からすると異常と取れる老荘にしてはこの辺りちょっと普通な感じなので驚かないでもありません。 老荘から派生した気功の世界では、元神と識神という概念があります。...

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あらためてタオについて 15・朱子

 今回からはタオが如何にして儒教に吸収されるようになったのかということをお話するのですが、そのためにはまず、それ以前の儒教について触れなければなりません。 儒教の祖、孔子様というのは歴史上でもまれにみる巨漢で、中華圏では現在でも2メートル級の人のことを「孔子ようだ」とか「孔子の子孫だ」などと言うことがあるくらいです。...

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あらためてタオについて 16・温暖化の影響

 中庸がどうしてタオ的なのか。 それは、中庸で語られる「中庸の徳」と言う物が上下左右、どちらにも偏らず中央にある徳である、とされて居るから、というのが一つ目です。 これは非常に陰陽思想的ですね。 それだけではありません。 この中庸の徳は、それまで学問主義であった儒教の考え方とは一線を画して、学問が無い人でも発揮しうると明言したことが二つ目です。...

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あらためてタオについて 17・自由自在の境地

 中原の北部が騎馬民族の金王朝に占領されていたころ、騎馬民族は金、梁、蒙、元などの所属が支配権を争いながら西へ西へと領土を広げていっていました。 これがヨーロッパの悪夢第二弾、ジンギス・カンの時の侵略です。 これはもうしょうがない。ユーラシア大陸が好き放題に荒らされた時代です。ヨーロッパも中国も大いに騒がされても当然の大事件でした。 その難を逃れた南部の王朝、南宋というのが朱子の時代の王朝です。...

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あらためてタオについて さいごに

 長い長いお話をしてきましたが、その始まりに「現代人には理解が難しいようだ」という入り口があったことを覚えていらっしゃいますでしょうか。 本当にそれなのです。 通史をなぞる形で東洋思想と西洋哲学、自然環境を並行させて書いてきたのですが、日本の思想史というのはまずは体育会系の朱子学派儒教があり、大戦後にはプロテスタントの資本主義思想で塗りつぶされました。 儒教とキリスト教には共通する部分があります。...

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亜細亜のスクワット

まずはこちらをご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=TrmkYJfv0Ww...

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世界のバランス

 本日のニュースでは繰り返し、ロシアの紛争による影響で引き起こされる深刻な食糧危機について語られていました。 およそ二億人が影響を受けるだろうと言うことです。 二億人と言えば日本の人口以上。 ヨーロッパの小国なら幾つ分くらいになることでしょうか。 ロシアの食用油とウクライナの小麦粉はアフリカを始めとした発展途上国における安価な基礎食材として必要不可欠だったそうです。...

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内側を鍛える

 80年代くらいからずっと、日本の武術界の人間は貧弱だと言われていました。 一応のところ、現代武道を仮想のライバルとしていたので、いわゆる体育会系の武道クラブの学生などに己の技術が通じるかどうかという処に論点があったようですが、ここで難しいのが当時の武術界では「筋トレはしてはいけない」というルールがあったということです。 もうこれは江戸時代からの伝統だと言っても良いでしょう。...

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兵諫について

 これまで、長い長い時間を掛けて綴られてきた浅田次郎先生の満州ものが完結しました。 それを聴いてまだ読んでいなかった部分を読み始めた、と以前に書いたのですが、とうとう最終巻の「兵諫」までを読み終わりました。...

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宇宙人の映画について

 現在、ここでの記事は書いてからドロップするまでひと月以上のラグがあります。 ですのでまぁ、ネタが古くなるのは仕方がないのですが、それにも少し良い面もあるかなあ、というのは映画のことを書いても公開早々のネタバレにはならないということです。 今回は、ウルトラマンのことについて書きます。 ネタバレをしてゆきますので、どうかお好みでない方は退出願います。 今回のリブート映画「シン...

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バックン版大菩薩峠トリビュート

 かつて私が、たった二人だけ読む日本人作家の一人だった夢枕獏先生の本を最近見つけては手にしています。 以前に平安~鎌倉時代を舞台にした作品をこちらでも取り上げましたが、いや、私が修行で十年前後あまり読んでいない間に、本当にすごい作品を幾つも描かれている。...

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タヌキ

 先日、スクーターでみなとみらい近くの道をのんびり走っていたところ、前方に近所でよく見てはそのたびに立ち話をする(私はもう年寄りなので近所の人とはえてしてそうなる)女性の姿が見えました。 スクーターを脇に停めてこちらに手を振っていたので、手を振り返して通り過ぎようと思っていたのですが、どうも両手を大きく動かして、自分の所にこい、この路肩に停車せよ、とサインを送ってきています。...

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スズメ

 五月の半ば、早梅雨が噂されるように雨が降って肌寒い日があれば、夏日が記録される日もありますね。 そんな暑い日の午後には、平素甘い物のを飲まない私が年に数回ソーダを飲みたくなることがあります。 とはいえ、飲みたいのはドクター・ペッパーかルートビアなので中々見つからない。 いや、厳密にはドクター・ペッパーは見かけるのですがペットボトルのが無い。...

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三戦まさかの

 五祖拳の根本的な套路が一回り終わって、現在対打を教えていただいています。 が、これが、どんどん心意に似てきている……。 五祖拳と言えば三戦、三戦と言えば白鶴拳、ゆえに三戦の型を持つ空手のルーツである、ということは比較的知られていると思うのですが、いや、その三戦が心意拳に通じているということは知られておりますまい。 というか、だからこそ、それこそが私の研究のテーマの一つだったのですが。...

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セックスとウソとこの世界

 どうしても、伝統的な陰陽思想は現代日本人にはそのままに伝わらないということを以前に長々と記事に書きました。 とくに、なぜかセックスを悪い物だと思い込んでいる人が驚くほどに多くて、陰陽思想という女性と男性の性をエネルギーの中核だと考えた思想をまったく理解が出来ないということが多い。...

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先賢とセックス

 現代人は資本主義によって中身が西洋人化させられてしまっているので、本質的な思考が出来なくて東洋思想を理解することが出来ない人が驚くほど多い、というトピックをこのところよく取り扱っています。 特にセックスを悪だと思い込んでいて、セックスの気配をさせている物、つまりLGBTQや女性の生理の問題に「悪」だという無意識のレッテルを貼って敵視をしている人が多いという印象を受けます。...

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方向性

 おそらく、この国においてもっとも陰陽思想に触れている業種の人は、東洋医療関係の人たちではないでしょうか。 元は神主さんや宮司さんたちが「陰陽博士」「天文博士」として陰陽思想を専らとする職業の人たちだったのでしょうが、恐らくは国学と平田篤胤の古神道の隆盛あたりから陰陽道の考えはだいぶ薄れていったのではないかという気がします。...

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手の延長

 先日、ホグワーツA・K・A鍼灸学校の授業で、トイレット・ペーパーに鍼を刺すという初学者向け実習がありました。 以前にも書いたように、日本の鍼法は江戸時代に大幅なアップデートが行われて、太くて硬い中国式の鍼を刺す物とはだいぶ変わってきています。 毫鍼と言って、文字通り髪の毛ほどの細さの鍼を相手に気付かれないくらいにそっと刺します。...

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さらに懸垂でミルクする

 懸垂が、新しい段階に至ったように感じています。 やっているのはプレーンな懸垂です。 それを、どのようにすれば一番利かせられるかということを最近試していたのですが、先日、ちょっと新しい段階に入ったようです。 キャリステニクスの著名人であるザ・コーチことポール・ウェイド先生は、バーにぶら下がったときには関節を傷めないように肘を少し含めろと言っています。...

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